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テーマ:食べ物あれこれ(50345)
カテゴリ:トルコで食べ物ばなし
ドライトマト。その後、どうなったでしょう? 毎日、イタリア語の料理誌や料理サイトに触れてらっしゃるだけあり、プレッツェーモロさんがすぐにアドバイスと作り方を記載したページ(イタリア語)を紹介してくださり(プレッツェーモロさん、グラッツィエ!)、昨日の午後、とりあえず試作として4個分(苦笑・・・だってトマトが残り少なくなってたから)を干し始めた。 横半分に切り、上から満遍なく塩をし、竹ザルの上に広げ、虫除けにザルを上からかぶせた。 ↓こちらが、今朝の状態。 うまく乾きそうなら、遅くならないうちに第2弾に取り掛からなくちゃ。 昨日、一昨日なんか、ものすごい熱風だったのに、今日は風がほとんどなく太陽がジリジリと焼き付けるだけ。 やっぱり熱風の助けがなければ、乾物はうまくできないような気がするし。 お次は、トゥルシュ。 今日は木曜パザールで、上物のコルニション用ミニ・キュウリを購入。 キロ1YTL(約80円)なのに、ものが良い。とにかく小粒なのだ。 平均して長さ3~4cm。2cm程度の赤ちゃんキュウリも結構混ざっている。 隣で購入中のご夫婦。「朝からパザール中を回って(←ちょっと大袈裟?)、これが一番だったからね」と、合計20kg!買って帰るとのこと。 後からぞくぞく客がやってくる。皆んな8kgとか、最低5kgとか。2kgなんて私くらいなもの。 順番を待っている間に、20kgのご夫婦からトゥルシュの作り方を教えてもらった。 キュウリをよく洗い、塩入りの酢を注ぎ、バルコンで3~4日置いて熟成させる。食べごろになったら冷蔵庫に移す。 と、まあ聞く分には簡単。ご夫婦の言うには、「酢が肝心」だと。上質の酢が良い(まあ、当然といえば当然)。エフェとかなんとか、会社名まで挙げて教えてくれたのだが、もちろん覚えられないし、近所にそう何種類も酢を置いている店があるわけでもない。 それから、暑い室外で十分熟成(たぶん、発酵させるのだろう)させること。酸味がきつくなった方が長くもつ。が、それ以上置いておくと、悪くなる(当たり前か)。 ご夫婦にお礼を言った後、そのまま小間物・食器売りの店でたぶん3リットル用だと思うが、ガラスの保存瓶を購入。 今日も、午後からは工事現場に行く必要がなくなったので、まず洗いにかかる。 これがなんとも、前回に増して大変なのだ。 なにしろ、一番ちっこいのは1.5~2cm。枯れて萎んだ花をいちいちむしり取り、ときどき泥が乾いて張り付いているものもあるので、前回同様に歯ブラシで丁寧にこすりながら流水で洗い流すのだが、ついつい取り落としてしまう上に、時間ばかりかかってしまう。 2kgでこうなんだから、あの20kgのご夫妻は、今頃家族総出で洗っているのだろうかと、ふとその労苦を思いやってしまった。 トゥルシュ用のキュウリだけでなく、トルコでは、何にしても小粒のものの方が美味しい。少なくとも、そう思われているようだ。 今の季節だったらオクラ。これは、日本のものと違って大きくなると筋張って、煮るにも時間がかかることから分かるのだが、長さが1~1.5cmくらいの赤ちゃんオクラから、せいぜい3~4cmくらいのものが確かに柔らかくて美味しい。 マントゥやヤプラック・サルマス(ブドウの葉の中にお米の詰め物をして煮たもの)だって、小さく作るほど歓迎されるし、ブルグル(挽き割り小麦)も、クル・ファスリエ(乾燥白インゲン豆)も小粒の方がいいという。 小さいと、それだけ扱いが難しいし、下ごしらえにとかく時間がかかる。 が、トルコの女性たち、大変といいながらも、家族・親戚や近所の女たちとオシャベリに花を咲かせながら、淡々と単純作業をこなしていくのだから、頭が下がる。 日本だったら泥付きでなんか売られてないから、ボウルで何回か水を替えながら洗えば済むところだが、ここトルコでは泥や草、ときに虫!を取り除くところから始めなければならない。 これぞスローフードだなあと、もくもくと洗いながら、そんなことを考えた。 ↓こちらは、トルコの普通の地物キュウリ(長さ15cm)と並べてみたところ。 どれだけ小さいか、一目瞭然。 洗ってザルにあげたキュウリが乾いたので、夕食の後、瓶に詰める作業を行った。 下から順番に、なるべく隙間が空かないよう積み重ねていく。 全部入りきらなかったので、残りは500g入りの瓶に詰め、2kgが大小2つの瓶に収まった。 近所のバッカルで選択の余地なくブドウ酢2リットルを購入。(一応、創業90年の歴史を持つ老舗KEMAL KUKRERのもの)7割方が瓶の中に収まった。 蓋をきっちりと閉め、バルコンに出して作業は終了した。 今回は、思い切ってトルコ風のトゥルシュにすることにしたけど、いったいどんな風に仕上がることやら。楽しみ半分、怖さ半分。 尖った酸味のトゥルシュが苦手なくせに、探究心だけで貴重な上物コルニションで漬けてしまったけど、うまく美味しく出来るんだろうか・・・? 明日も朝から暑い一日になるだろう。 アンタルヤのこの暑さなら、3日で熟成するという。 晴れて成功の報告ができるかどうかは、3~4日後のお楽しみに・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/09/02 04:30:09 AM
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