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前回ブログで書いた取材だが、取れた休みが昨日だったので急過ぎた事もあって週末フリー切符の確保に失敗してしまい、急遽南海加太・和歌山港・多奈川線の取材に切り替える事となった。もっとも、加太線についてはどのみち再取材しないといけなかったので好都合ではあったが、逆に言えば今後は何が何でも近鉄を取材しないといけなくなったとも言える。
まずは、午前中から悪友が言うところの「サンザン」こと特急サザンで和歌山市駅まで突っ走り、加太線の接続待ち時間を利用してトイレを取材した。状況そのものは、東府中の住人様が取材された時と変化は無い…と思いきや、一室だけだが洋式化されていた。そして、ユニバーサルトイレに案内板が設置されていた事で、女性用の内訳が分かった。 さて、加太線に向かおうとホームに下りると来たのは旧ズームカー2230系。経年的にもそろそろ引退の声が聞こえているだけに、今の内に目に焼き付けておくのが地元に近いが故の強みだろう。もっとも、ここまで来なくても汐見橋線で簡単に乗れるが、それはそれである。ラッシュダイヤの終わり際だった為に行き違い駅が日中と違うので、今の内に回りたい。 で、ルート的には八幡前→中松江→磯ノ浦→東松江→二里ヶ浜→西ノ庄→加太の順で回ったが、もちろんフリー切符を使っているので不正乗車とはならない。それでもルール上、いちいち改札口を出入りしているので念のため。この内、西ノ庄では外装が塗りなおされており、内部も和歌山電鐵のトイレ改修に準じた改装がなされていた。 とはいえ、根本的には汲み取り式のままである。しかし、東松江~西ノ庄間の近隣道路では下水道新設工事が行われており、これが完成すればこれらの駅も水洗化が可能になる。ただ、仮に該当各駅の水洗化がなされたとしたら、路線の両端にある紀ノ川・加太駅だけ水洗化から取り残されてしまう。特に、加太駅は山の中にあるために付近の下水道工事も難しく、水洗化するとしたら二色浜駅のように浄化槽方式にするしかないだろう。 もう一つ気になったのは、加太線各所にある社有地に設置された看板。加太線は最高速度が50km/hなので容易に文字が読み取れたが、複線化用地に勝手に植えた農作物などをどけてくれというものだった。確かに南海の用地なので、勝手な事をされては南海的にはたまったものではないが、何故今頃という気もする。 乗客が伸びていない加太線で今さら複線化も無いだろうし、かといって先述の下水道工事のためだけとも思えない。ただ、梶取信号所と磯ノ浦~加太間に新駅を設置しようかという動きはあるので、ひょっとしたら両駅設置による所要時間増加を相殺するために、可能な所を複線化するつもりなのだろうか。 現状、紀ノ川~東松江の和歌山市寄り・東松江~中松江の和歌山市寄り・中松江の加太寄り~八幡前間の3箇所に、複線化するのに十分な土地が確保されている。ただし、公式に複線化用地としているのは紀ノ川~梶取信号所の加太寄りだけである。他は、貨物線や貨物側線の廃線跡などを売却せずに残していたら、結果的に複線化出来るような土地になっただけである。 それでも、これら3区間の用地を上手く組み合わせれば八幡前まで複線に出来る。あとは、もう少し線路を整備して65km/hぐらいまで出せるようになれば、複線化による行き違いロスの減少も上乗せされて、新駅が2駅出来ても現状の所要時間を維持出来る。そして、比較的乗客が多い和歌山市~八幡前間に区間電車を挿入出来ないかと思える。 昨日、何度も加太線を行ったり来たりして感じた事なのだが、加太行きの場合は八幡前で乗客がごそっと下車してあとはガラガラなのである。そして八幡前は好都合な事に、加太行きホームから和歌山市方面に折り返す事が可能(出発信号が設置されている)で、複線化する前でも行先表示幕さえ整備すればその運用は可能である。もちろん、複線化すればもっと余裕をもって可能になる。 沿線を見ても、この区間は住宅地が広がっているので潜在的な需要はある。ただ、加太線が約30分間隔では使い物にならない。そして、本線の紀ノ川~和歌山市間も堤防近くまで住宅地が数多くある。そこで、この区間の紀ノ川両岸に加太線の列車だけが止まる新駅を設置したらどうだろうか。 ただ、現状の加太線の日中のダイヤは終端駅の折り返し時間が5分程度しかなく、これによって2列車運用に抑えている。この新駅を設置したら、確実に車両運用が増加してしまう。もっとも、先述の構想2駅を設置した時点で高速化か複線化しなければ、どのみち運用増加は避けられない。 おそらく高速化も複線化もしないだろうから、加太線内の構想2駅と本線の僕が提案した2駅をまとめて新設し、和歌山市~八幡前間を15分間隔・八幡前以遠30分間隔で走らせて、通常鉄道だが市内電車の要素をより強くしたらどうか。八幡前までは、新設駅も含めて全ての駅で行き違いが出来るし、さらに和歌山市~紀ノ川間の本線と紀ノ川で本線と分岐した後の120mほども複線なので、これらの場所でも行き違いが可能である。加太線をこのままにするのは、個人的に物凄く勿体無く思える。 加太線の取材終了後、和歌山港駅と多奈川線深日町・多奈川駅の駅名板も再撮影し、フィルムが1枚残ったのでりんくうタウン駅の駅名板も撮影して今回の取材は終了となった。ちなみに多奈川線に向かった際、見事に多奈川線の列車に逃げられてしまった。で、ふと駅前の道路を見て「もしかして、この道を歩いたら深日町駅に行けるかな?」と閃いた。 待ち時間は20分強。ある意味バクチだったが、閃きを信じて歩いてみると深日町駅に15分でたどり着いた。多奈川線は、みさき公園~深日町間でアルファベットの「S」を左に倒したような線形になっているが、道路は大雑把に言えば深日町駅に向かって一直線なのでロスが無いのである。 深日町駅と言えば閉鎖された個室だが、今回取材したら張り紙が新調されていた。しかもご丁寧に防水加工までしており、修繕するならこんな手間をかけるはずがないので、当面閉鎖したままにするつもりなのだろう。壁面に落書きを消した跡が幾つもあり、沿線の若者のマナーの悪さが窺い知れようというものである。なお、撮影は機器保守の方が近くにいたので控えた。 今回はこんな感じの取材だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月01日 12時46分54秒
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