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カテゴリ:◆ユニバーサルデザイン
最近のユニバーサルデザイン関連業界・団体では、
ユニバーサルデザインの7原則に加え、 付則・補則を足していることが多いようです。 現代の社会ニーズを考えると、 製品や空間開発において無視できない項目であり、 たとえば地球環境への配慮、長寿命性(耐久性)、 審美性(すぐれたデザインであること)などです。 たしかに、いずれも大切なことだと思います。 私が補則として、掲げたいのは審美性に近いことですけど、 キーワード的に言うと「用の美」です。 ユニバーサルデザインというぐらいですから、 デザインがよくないと話にならないのではないか、 より多くの層がぱっと見て「いいね、コレ」とならないのではと思うんです。 暮らしの中でそのデザインのよさが気持ちよさにつながらないとね。 ちなみに「用の美」とは、 「暮らしの中で使われてこそ美しくなる」 「使っていくうちに自然でいて温かみのある美しさをもつ」といった意味です。 価値のある民芸品に使われる言葉なのですが、 古くは柳宗悦たちが提唱した言葉です。例としては陶器の名品です。 使っているうちに色が変化したり、質感が変わったりして味わいが でてくる湯呑みとかありますでしょう。 でも「用の美」って民芸品だけの言葉だけではもったいないように 私は思うんです。 「日常の暮らしのなかで使う」「使っても古びても美しいモノ」 ということを十分に考えつくしたデザインであることが、 ユニバーサルデザインとしての大前提ではないでしょうか? 決してアンティークのことを言ってるわけではないのです。 どちらかというと現代風に言えば、無駄をそぎ落とした シンプル&ミニマムな方向がそうじゃないかって思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.10 16:19:40
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