自分探しの心の旅

　私達は、普段口に出している言葉だけでなく、頭の中でも独り言を言ってい
　ます。


　そして気をつけないと、ついつい消極的な言葉を使ってしまいます。


　「できない」「分からない」・・・


　言葉はイメージに直接つながります。


　”りんご”と言いながら”みかん”を想像するのは難しいでしょう。


　また、”失敗”という言葉から”成功”をイメージすることもできません。


　そして繰り返された言葉は、潜在意識にインプットされ、行動レベルに影響
　を及ぼすようになります。




　よく知られている実験に、五円玉と糸を使ったものがあります。


　知らない方は、簡単ですからやってみてください。


　五円玉に糸を通し、片手で糸の両端をつまみます。


　白紙の中央に×印を描いたものをテーブルに置き、×印の３センチほど上で
　五円玉を静止させます。


　ここで、何も考えずに「回る回る」とだけ、繰り返し口に出して言います。


　五円玉が回り始めます。


　もちろん、これは魔法でも何でもありません。


　自分の手が回しているだけです。


　口に出したものを、脳は考えないわけにはいかず、微妙に筋肉を動かしてし
　まうのです。


　この実験からも、繰り返された言葉が行動に影響を与えるというのは、信憑
　性がありそうです。




　”口癖が人生をつくる”という言葉があります。


　もし、「疲れた」「できるわけない」「無理だ」「分らない」「つまらない」
　「どうでもいい」などの消極的な言葉が口癖になっているとしたら、気をつ
　けた方がいいかもしれません。




　では、どうしたらいいでしょうか？




　よく願望を紙に書いたり、口に出したりすると、叶うって言いますよね。


　でも、表現の仕方で逆効果になることがあります。


　それは、願望を願望のまま表現してしまうということです。


　「・・・が欲しい」「・・・になりたい」「・・・したい」というようにです。


　これには落とし穴があります。


　「・・・が欲しい」「・・・になりたい」「・・・したい」という表現は、
　まだそれを手に入れていないことを表現しているからです。




　ですから願望実現の口癖は、五円玉の実験と同じ表現がいいでしょう。


　つまり、「・・・が手に入る」「・・・になる」「・・・する」です。



　これを、”アファーメーション”と言います。




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