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テーマ:ニュース(99515)
カテゴリ:日本外交
2004年5月
中国・上海の日本総領事館の40歳代の男性館員が中国当局から外交機密に関連する情報などの提供を強要されて自殺したとされる問題 ■日本側からの回答を求める(28日) ○<領事館職員自殺>外務報道官、背景に「中国の遺憾な行為」 外務省の鹿取克章外務報道官は28日の記者会見で、「背景には中国側公安当局関係者による遺憾な行為があったと考えている」と述べ、職員が機密情報の提供を強要されていたとの一部報道を間接的に認めた。中国政府に対しては「事件発生直後から事実関係の究明を求めるとともに、厳重な抗議を行っている」と強調。中国側の反応については「回答を待ちたい」と述べるにとどめた。 ○<安倍官房長官>中国側に不快感 安倍官房長官は28日午前、「この事案は極めて遺憾な事案だった」と述べ、中国側の対応に不快感を示した。また、政府筋は同日、「自殺は女性問題をめぐって中国当局が圧力をかけた結果だ」と語った。 ○中国政府に4回抗議 上海総領事館員の自殺問題 政府高官は28日午前、中国の在上海日本総領事館の男性職員が中国から外交機密に関する情報提供を強要されたとの遺書を残して自殺したとされる問題に関連し、外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らが中国政府に対し計4回抗議したことを明らかにした。 抗議は、2004年の問題発生後に当時の杉本信行駐上海総領事、北京の日本大使館の堀之内秀久公使がそれぞれ行ったほか、今月19日には、中国に出張した外務省の泉裕泰中国課長、27日には佐々江局長が王毅駐日中国大使にあらためて申し入れた。いずれも外交官の身体の不可侵などを定めたウィーン条約に反するとの内容。 ■中国側からの回答(29日) ○<中国外務省>総領事館職員への情報提供強要遺書に憤慨 上海の日本総領事館の男性職員が中国当局から外交機密に関する情報提供を強要されたとの遺書を残し自殺したとされる問題で、中国外務省の秦剛(しんごう)報道副局長は29日の定例会見で、自殺から1年半後に表面化した点などをあげ、「別の下心がある」と指摘し、「工夫を凝らした悪口で中国のイメージを悪化させる日本政府の行為に対して強烈な憤慨を表明する」「中国のイメージを著しく傷つけた日本側の行為に強烈な憤りを感じる」と述べ、強く反発した。 同問題について両国間で決着済みとの見解を示した。日本メディアによる報道については「根拠のないものだ」と一蹴(いっしゅう)した。 また「中日双方はこの件の結論をはるか前に出しているが、日本は1年半もたった後に問題を蒸し返した上、自殺と中国当局者を結び付けた。(何らかの)意図があるのは明らかだ」と指摘した。 どうしてもかみ合わない 溝はさらに深まった・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月30日 03時21分19秒
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