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テーマ:ニュース(99569)
CO2地中貯留:削減の切り札だが、環境への影響は不透明

 温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を海底などの地中に封じ込める--。環境省は温暖化対策の一環として、この貯留技術(CCS)導入に向けた検討を始めた。
 CO2を大幅に削減する切り札と期待される一方、海中に漏れ出すことによる環境悪化を懸念する声があるほか、省エネという地道な努力を後退させる恐れも指摘されている。

 二酸化炭素の海底・地中貯留技術(CCS)の概要
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◆温暖化防止に期待…世界で2兆トン可能

 「ものすごい技術ということだが、省エネなど通常の温暖化対策なんてどうでもいいとならないか」「コストなど、マイナス面も十分検討しなければならないだろう」

 13日、環境省で開かれた中央環境審議会地球環境部会。同省側がCO2貯留について説明すると、委員から発言が続いた。膨大な量のCO2を封じ込めることができるとも説明されると、ある委員からは「どうとらえていいかなあ」と困惑の声も漏れた。

 「ものすごい」と評された貯留のシステムはこうだ。CO2を大量に排出する火力発電所や天然ガスのプラントなどに、特殊な装置を併設してCO2を分離する。それをパイプラインやタンカーで投棄地点まで運び、高い圧力をかけて油田やガス田の跡や、岩石と水分が混ざった「帯水層」に押し込む。上部には「不透水層」という水分を通さない地層の場所を選ぶため、それが「岩盤のふた(キャップロック)」の役割をして漏れないようになっている。

 この技術が注目されるのは、場所が豊富にあるからだ。

 昨年暮れの京都議定書第1回締約国会議に提出された国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)特別報告書によると、世界で少なくとも2兆トンを貯留できる可能性が高い。今の世界の排出量(年間約240億トン)の約70~80年分にも相当し、一部のNGO(非政府組織)関係者も「これなしに、温暖化防止は達成できない」と話すほどだ。

 経済産業省によると、国内でも推定約52億~1500億トンの貯留能力がある。ちなみに04年度の国内排出量は約13億5500万トンだ。

 一方、地球温暖化防止を目的とした京都議定書は、加盟各国にCO2削減を義務付けているが、現在は「貯留」についてあまり考慮されていない。国際的に削減した量として認めるよう求める意見が強まっており、容認の流れが作られつつある。

◆漏れ出る懸念

 懸念されるのは、閉じ込めたCO2が、漏れ出ないのかという点だ。

 IPCC報告書は「適切に場所が選定され、管理された地中にCO2が100年後に99%以上とどまる確率は90~99%」とし、「漏れゼロ」とは予測していない。漏えい率1%でも貯留量2兆トンなら200億トンも漏れることになる。東北大の石井敦助教授(科学技術社会学)は「100年後にどれだけ漏れるかは誰にもわからない」と指摘する。

 小池百合子環境相が中環審に諮問したのは海底下地層への投棄の是非だが、石井さんは「深海底の生態系そのものがよく分かっていない。仮に漏れ出た場合、酸性物質のCO2が溶け込むことによる海水の酸性化や、海中のCO2濃度の増加が重大な環境影響をもたらす懸念もある」と述べ、リスク評価の困難さも指摘する。

 日本で候補地を探す場合は、地震との関係も心配だ。新潟県内で進められている実証試験では、04年10月の中越地震後も漏れなどの問題はなかったが、本格導入の際には場所選びに慎重さが求められる。

◆コストも膨大…「省エネが王道」の声

 膨大なコストも問題だ。貯留実現のためには、関連施設の建設費に加え、輸送費などがかかる。経産省によれば、こうした費用を考慮すると、コストはCO21トンあたり5000~1万数千円と予測され、場合によっては海外の7倍近い。普及のために、同省は「1トンあたり3000円程度まで下げる必要がある」と指摘する。

 また貯留へ多額の資金を投入すれば、本来は省エネ対策などに回るべき資金が減る心配もある。世界自然保護基金(WWF)ジャパンの鮎川ゆりかさんは「省エネ対策や、自然エネルギー利用が温暖化対策の王道であることは変わらない。CO2貯留は、温暖化を防ぐための、対策全体の一部と考えるべきだ」と主張する。

 貯留には利点もある。石油や天然ガスの産出量が減ってきた油田では、CO2を押し込んで石油を噴出させる技術が開発されている。特に米国は最も熱心な国の一つだ。国内に油田やガス田、石炭層など貯留可能な広大な地層を抱え、CO2輸送パイプラインなども整備されており、低コストで実施可能なためだ。「京都議定書上も、貯留分が削減した量として認められ、さらに削減分を権利として他国に売却できる『排出権取引』の対象となれば、米国は議定書に参加するのではないか」。温暖化対策の関係者からは期待も出ている。

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画期的でもなし 納得ということでもなし それでも可能性をさぐる これは相当な切迫しているという状況が生み出すもののだのでしょう


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最終更新日  2006年09月16日 19時42分37秒
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