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カテゴリ:血栓
意外とわかっていない『脳卒中』。 【参考までに。。】大阪府立成人病センターHP 脳血栓と脳塞栓です。どちらも脳の血管がつまり脳の一部が死んでしまうのですが、つまり方が違います。 つまり脳血栓では脳の血管自身が動脈硬化で少しづつ細くなり、最終的につまってしまうのに対し、脳塞栓では脳の動脈梗化のあり・なしに関係なく、脳以外の所に血のかたまり(血栓または栓子といいます)ができ、それが何かの拍子にそこを離れて流れだし、脳の血管をつめてしまうものです。 早く言えばよそ者に脳の血管をつまらせられるわけです。よそ者のできる場所としては、心臓が最も多いと言われています。心臓弁膜症、心筋梗塞、不整脈(なかでも心房細動)などを持った患者さんによくみられます。次に脳卒中のそれぞれについて、もう少し詳しくみていきましょう
で、今日の記事タイトル 高血圧と脳・心臓病50話:第11話 ブレインアタックの時代 【記事全文】 脳卒中とは、「卒然として邪風に中(あた)る」という意味の言葉で、脳血管の閉塞(へいそく)や破綻(はたん)=出血=によって起こる病気の総称です。 そして、昔はその邪風にあたった人は「中風病み」と呼ばれ、正確な診断も受けられず、また特別な治療を受けることもなく、家で寝ているほかありませんでした(山口武典編「脳卒中ことはじめ」より)。 ごく最近まで脳卒中には有効な治療法は少なく、リハビリと介護を中心とした治療が長く行われてきました。 脳卒中の死亡率は戦後しばらく増加していましたが、1960年代後半からは栄養状態の改善や医療制度の整備、優れた循環器病薬の開発などによってゆっくりと、特に脳出血の死亡率が改善してきました。 90年代になると、新しい診断法や治療法が開発され、臨床応用されるようになりました。米国では脳卒中急性期の集中的治療を行うストロークユニット(脳卒中専門病棟)が設置されて積極的に治療されるようになり、95年には発症早期の脳梗塞(こうそく)に対する血栓溶解療法(tPA)の有効性が明らかにされました。 そして、急性心臓病をハートアタックと呼ぶのに対して、脳卒中をブレインアタックと呼んで積極的な早期受診・早期治療を呼びかける「ブレインアタックキャンペーン」が精力的に展開されるようになりました。日本でも2005年末にtPAが脳梗塞急性期治療に認可され、米国に少し遅れて、いよいよブレインアタックの時代を迎えようとしています。 現在各地域で一般市民の皆さんに対する啓もう活動とともに、患者搬送体制やストロークユニットの整備が進められています。 (大阪府立成人病センター脳循環内科部長代理、船内正裕) 毎日新聞2007年6月13日大阪朝刊 もっとわかりやすく 厚生労働省健康局が生活習慣病である脳卒中を解説。 脳卒中ってどんな病気?(厚労省) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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