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テーマ:放送大学(647)
カテゴリ:発達心理学概論
「老化」と聞くと暗い気持ちになるが「エイジング」と聞くと、
「年を取るのも悪くない」って感じる。 カタカナ語になっているだけなのに・・・ 【エイジング】 エイジングとは「老齢化」を意味する。 視力、聴力の衰え、思い出すのに時間がかかるなど。 社会的ネットワークも狭くなる・・・ でも、特定の親しい他者との繋がりは、高齢になってもほとんど 変わることなく維持される。 【知能】 知的能力の低下の程度には大きな個人差がある。 訓練によって修復可能な心理的能力もある。 言語を使う能力は25歳から88歳までそれほど大きく 低下しない。 「流動性知能」 ・・・環境との関わりの中で新しい出来事に適応するために 使われる知的能力→成人になったころから衰え始める。 「結晶性知能」 ・・・経験を通じて獲得・蓄積された知的能力。言語・知識。 →長い時間衰えることなく維持される。 【知能に対するエイジングの個人差】 知能が高いレベルで維持される人と、低下する人がいる。 低下するのは「使わなくなるから」 では、知能を保持する要因は? ①過去の生活スタイル→ 教育年数、社会階層、職業、収入。 ②現在の生活スタイル→ 複雑で刺激の多い環境にいること。 余暇の生き甲斐や、適度な運動も。 ③個人特性→ 開放性が高い人。 【英知】 エリクソンは老齢期に発達する心の動きを「英知」と呼んだ。 英知は、さまざまな差異や対立を緊張関係としてではなく、 それぞて部分的に真であるとか、いずれも重要だと受け取ること。 →しかし、研究によると英知は必ずしも高齢者に特有のもの ではなく、若い人の中にも英知が高い人がいる。 【サクセスフルエイジング】 人は自らの行動や環境をコントロールしようと動機付けられる。 「一次的コントロール」 直接環境に働きかけ、環境を変えようとする→若者ほど優勢。 若い人は状況を乗り越えようとする。 「二次的コントロール」 環境や状況の制約に自分を合わせようとする。→年を取った人。 高齢者は資源の投資先を選択し、最適化する。自分にとって 有意味なことを選ぶ。 【まとめ】 中高年になっても伸びるような知的能力に焦点をあて、それを 伸ばすようにすることで、中高年の生活は豊かになる。 自分自身でコントロールできることを高く維持できることが、 サクセスフルエイジングにつながる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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