新政酒造異端教祖株式会社2020　酸味系清酒の極北を目指した「異端」酒

2024年02月13日

新政酒造の「亜麻猫」は日本酒には珍しく白麹を用いて醸造されています。
また、新政酒造には "Astral Plateau"（アストラルプラトー）と呼ばれる3種の上位銘柄があり、そのうちの1種が白麹で醸造されています。

その名は、『異端教祖株式会社』。お酒とは思えない名称です。
昔は茶色の外箱とラベルでしたが、今はクリーム色に近い色合いに変更されました。

異端教祖株式会社2020　760ml 箱付
販売価格：約 11,300円（税込）

（新政酒造異端教祖株式会社2020）

新政酒造の佐藤氏によると、ポーランドの作家ギヨーム・アポリネールの同名の短編小説をオマージュして命名したとのことです。「異端教祖株式会社」のブックレットには、『本作品は酸味系清酒の極北を目指して釀造された当蔵きっての「異端」酒である。』と表現されています。
異端ぶりを掛け合わせての命名でしょうか。

『
〇「異端教祖株式会社』について
　本作品は酸味系清酒の極北を目指して釀造された当蔵きっての「異端」酒である。最大の特徴はその酸味の高さにあり、通常の日本酒の３倍近い酸度を誇っている。
　製法の秘密は、使用する麹に「焼酎用麹」つまり「白麹」（アスペルギルス・カワチ）を主体に用いており、いわゆる通常日本酒造りに用いられる「黄麹」（アスペルギルス・オリゼ）はほとんど用いていないことである。
　この「白麹」の最大の特徴は、クエン酸を生産することである。この麹を用いると、含まれるクエン酸のため、もろみ、ひいては酒自体も、相応に酸っぱくなる。
　当社の定番酒「亜麻猫」も、この白麹を用いて、醸されているのだが、「異端教祖株式会杜」は、より高い酸味を求めて作り出されており、使用する麹のほとんどが白麹となっている。
』（付属のブックレットより引用）