北斗の拳
高校時代に萩尾望都をはじめとする、少女まんが世界にどっぷりとはまり込んだ身として“男”のまんがは、あまり受け付けなくなってきてた。もともと少女まんがを読み、打ち震えたのは自分とは違う思考世界を築いているからだと思います。大学になってから、ラテンアメリカ文学に胸をときめかせたのもまた。『北斗の拳』をバイト先の後輩から、かりて読ませてもらっている。(並行して読んでいるのは『ママレード・ボーイ』なのだが)ユリアが死んでいることに驚いた。まだ序盤なので、蘇っていくのかもしれないが。だから、ケンシロウが守るべきものは既にない。ジャンプのヒーローは、始めから分かりやすい野望を抱いているのにケンシロウの夢・希望をみつけることができない。圧倒的にモダーンなノリでばっかばかと屈強の怪物を倒すのに、その根底にはポストモダンの精神が寝転がっている(?)