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キーワードは、携帯電話で衛星利用測位システム(GPS)などの位置情報を使って楽しむゲーム「位置ゲー」。 その代表格とされる「コロニーな生活☆PLUS(コロプラ)」と手を組んだところ、全国各地からコロプラ愛好者が同窯を訪れ、 焼き物を次々に購入しているのだ。不況の産地で異例の現象を巻き起こしている集客策とは‐。 今月中旬の土曜日。静かな山あいにあるしん窯の店内は、50人ほどの団体客でごった返していた。 一行は、バスツアーに参加して来店したコロプラの愛好者たち。大半が20-30代だ。 笑顔で出迎えた同窯の梶原茂弘社長(65)は「不況下では本当にありがたい。コロプラの効果は予想以上だ」と声を弾ませた。 コロプラは、仮想世界の町「コロニー」を発展させながら、愛好者同士がコミュニケーションを楽しむ無料ゲーム。 旅行など実生活で移動した距離をGPSなどで計測し、遠くに移動するほど、ゲームを進めるために必要な仮想通貨「プラ」を 稼げる仕組みが特徴だ。 愛好者は、GPS携帯の普及を追い風に急増しており、現在は都市部の社会人を中心に40万人を超える。 同窯が、運営会社のコロプラ社(東京)と提携を始めたのは6月。 店で買い物をすれば、仮想世界のアイテム「有田焼コーヒーカップ」が手に入るサービスを始めたところ、 3カ月で330人以上の愛好者が来店。購入額が高いほど入手できるアイテムも増えるため、購入額が1万円を超える客も 少なくないという。 「『くだらない』と思われるかもしれないけど、自己満足の世界が楽しいんです」とコロプラの魅力を語るのは、 埼玉県からバスツアーに参加した会社員堀本直光さん(35)。 遠出して手に入れた希少価値の高いアイテムは、仮想世界の中で自慢したりプレゼントしたりして楽しむという。 携帯ゲームが人を動かすという異例の現象に、旅行業界も熱視線を注ぐ。 今回のバスツアーを実験的に企画したリクルート(東京)は「コロプラが若い世代が旅行する大きなきっかけになっている。 ツアーを商品化する方向で検討したい」と意気込む。 コロプラ社と提携する店舗は現在、同窯を含めて全国各地に17店舗。 店舗側が売り上げの一部を同社に支払う契約内容で、同社は将来、提携店舗を地域を代表する業種を中心に 200店まで拡大したい考えだ。 店舗側にとっては、ゲーム世界のアイテムが目当ての来店客に、実物の魅力をどう伝えるかが課題。 同窯の梶原社長は「手づくりの魅力に磨きをかけ、有田焼ファンの拡大を図る。域外からいかに人を呼び込めるかが 有田焼再生の鍵になる」と話している。 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/123463 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.03 23:34:16
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