144983 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひいちゃんのカピバラ生活

ひいちゃんのカピバラ生活

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019年02月22日
XML
カテゴリ:美味なるもの
女子はたいがい好きやろ、
イモとか栗とかカボチャとか、ほくほくしたもん。

私のバアイ、特に栗が好き。
パーキングエリアで笑い栗とか売ってたら、
必ず買うてしまう。


子どもの頃、
栗の実が落ちてくる頃になると必ず
近所のおっちゃんが仕事帰りに山で拾ろてきた栗を
毎日のように持ってきてくれたもんやった。

子グマのハナくらいはあろうかという、
まあるい立派な、ツヤツヤした栗。

それを、ばあちゃんが湯がいて、
豪快にザルのままテーブルにおいといてくれた。

アレな、水に浸けたときに
ぷかぷか浮いてくるヤツはアカンねん。
獲ってから日の経った栗は水に浮くというけど、
獲れたてで浮いてるヤツ、
あれ、よくよく見るとたいがいどっかに穴があいとる。

虫が喰いよってん。
にくたらしい。

たぶん、ほかの栗よりおいしかたんやろな。
せやから、この栗喰いよったんやろな。
にくたらしい。

だからというて、
さもしくも、その虫食い部分を切り取って
残りのキレイな実を食べようとすると、


  えぐッ!!


きっと、虫は、ザマミロと思っとるんやろな。
にくたらしい。


ともかく、
幼き日のひいちゃんは、
そのゆで栗を殻ごと真っ二つに切ってもろて、
スプーンでクリッとすくって食べるのが大好きやった。
クリだけに。

そのほっくりした甘みがやみつきになって、
気ぃついたら机の上も床のまわりも
栗の皮だらけになるくらい、
虫のように食べ続けたもんやった。

毎日のように、
ばあちゃんにゆで栗をせがんだんやったなぁ。


大学生になって、
講義を終えて帰ってきたある日。

玄関にひいちゃんの姿を見とめたばあちゃんは、
いそいそと冷蔵庫に向かった。

なにやら大事そうにくるんだ手のひらを、
ひいちゃんの前でそっとひらきながら、


  これ、とっといてん!
  ひいちゃん、好きやから…


ラップに包まれたソレは、クリ。
一粒の、栗。


  おまんじゅう食べてたら出てきたから。


ばあちゃんは、
いただきものの栗まんじゅうを食べている最中、
白あんにまみれて埋まっている、
その一粒を発見した。

そして、かわいい孫のために丁寧にそれを採掘し、
冷蔵庫に保存しておいたのだと言う。


ナミダが出るほど嬉しかったよ、

・・・気持ちだけは。

でもなぁ。
ヒトの食べたまんじゅうからほじくり出した栗…
なんて言うか、なぁ…。

しかも、ホンマんとこ、
あんまり好きやないんや、
あの黄色い甘露煮の栗は。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村……応援して下さったらうれしいです♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019年02月22日 12時45分45秒
コメント(2) | コメントを書く
[美味なるもの] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.