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2012.12.15
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カテゴリ:無線機器
 この秋にその存在を知った、Hendricks Kitsが発売しているKD1JV Tribanderという、3バンドのCWトランシーバを組み立ててみました。

 最近のキットらしく、DDSやミキサ、マイコン等のICが活用されていて、キットながらFT-817の半分くらいの大きさで三バンド(私は3.5,7,10MHzにしました)、送信は5WのCWトランシーバが構成されています。

 キットの組み立ては、以前K2を組んだ時には、オプションも含めて組み立てや調整に迷うことも、また間違いを起こすこともなく一度で良好に動作させることができました。K2と比べるとこのTribanderは回路が簡単で、部品もずっと少ないのですが、今回は逆に苦労しました。

 まずはマニュアルの英語が、ところどころ私にとってわかりづらく、後まで読んでから読み返して意味がわかる、というところが何箇所かありました。また作業の重複や部品の標記違い等の誤りも組み立ての障害になりました。

 ところどころ引っかかりながらも組み立て自体を何とか終えた後の、仕上げがさらに大変でした。マニュアルにしたがってバンドの設定を行った後、DDSの調整でつまづききました。どうやら基準発信器が動作していません。半田や配線を確認しても問題はなさそうで途方に暮れかけました。しかし問題があるはずはないだろうが念のため、と思って基盤に最初から実装されていたDDSの表面実装ICの半田をやり直したところ、発振が始まりました。初期不良です、hi.

 受信の調整がうまくできたので、最後の部品を装着してケースに組み込み、送信テストをすると、良好に出力される7,10MHzに対し、3.5MHzが200mWほどしか出ません。マニュアルにはLPFに問題があるとパワーが出ないとありますが、コイルの巻き数、半田とも問題なさそうです。ケースに組み込んだままではトラブルシュートをやりきれないと考えてケースから外してみると、今度は全バンドで全く出力が出なくなりました。

 どこかの半田に問題があると考えて、ほとんどすべての半田の再加熱などをしてみましたが、時々動作するようになったりまた駄目になったり、と不安定な動作しかしてくれませんでした。再び絶望感に襲われそうになりながら、ふと受信調整の際におかしかったDDS ICの半田をもう一度修正すると、各バンドとも安定して動作するようになりました。結局、マニュアルと、最初からついていた部品の半田不良で苦労させられました。

 組み立てと調整には苦労したものの、アンテナをつないで受信してみるとわずか200ドルそこそこの、簡単な無線機とは思えないほどよく聞こえます。十分なフィルタのきれ、良好なSNによる聞きやすさ、は全く聞いていて心地よいものです。

 年末年始の連休あたり、デビューさせようと考えています。
KD1JV Tribander





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最終更新日  2012.12.15 17:40:11
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