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先日NHKのラジオに、中国のミニヤコンカで1982年におきた遭難事故から生還された
松田さんという方が出演されており、その壮絶な話に感動して、著書である ’ミニヤコンカ奇跡の生還’を読みました。 ![]() 山頂付近で天候が悪化して動けなくなっていたところ、無線機が故障して連絡が つかなくなったために、下方の支援隊が死亡と判断してキャンプを撤収してしまう中、 生死の境をさまよいながら、単独で19日もかけて下山したとのこと。 この無線機、本には以下のような記述がありました。 **** このトランシーバーは装備担当の菅原が秋葉原で買ったソニーの新製品で、 新書判サイズのコンパクトな薄型だった。C2で試したときには、風向きかげんで 名古屋のトラック 野郎たちの交信が受信できたほどいい性能をしてたが、 雪洞の中でぬれたか、天井の雪に 埋まったとき、雪をよく払わないで 雨ぶたにしまったため、凍結してしまった。それが故障の原因だった。 ****
写真からは長いアンテナがみてとれ、また、四川省の山から名古屋の局が聞こえたと いうことなので、ソニーのCB機でしょう。1982年ころ発売のもの、ということで 機種を調べようとしましたが、結局判然としませんでした。 ![]() 当時の中国でCB機が法的に使えたのかどうか、とちらっと思いましたが、 まあそんなことを考えても仕方ない。 この松田さん、ネットで調べてみると、最近の動画もアップされており、 両手指と両ひざ下を凍傷で失いながらも、現在なお登山活動をしながら、 仕事でもかなり成功されているようで、本当に頭が下がります。 私が読んだこの本、同じ版はすでに販売されていないようですが、 文庫本では入手可能とのこと。お勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.03 21:50:01
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