うさ警のらーめん裏日記

こんにちは、うさ警です。今日は食い逃げのお話です。

立地にもよりますが、私のいたH店では結構食い逃げがありました。

食い逃げといってもやり方はさまざまです。

いきなり走って投げ出す奴、団体にまぎれて行く奴、トイレに行くふりをして出て行ってしまう奴といろいろです。

そういった中でもずうずうしい奴の例を１つあげます。

ホールのアルバイトが慌てて私の所にきます。

｢うさ警さん、今でていった人、会計は連れの人が一緒にしてくれるって言って出て行ったんですけど、入ってきた時は１人だったし、隣の人も連れじゃないって言ってるんですけど。」

つまり１人で入店してたまたま座ったカウンターの隣の人を、連れと言って出て行ったということですね。

急いで追いかけつかまえます。３０歳くらいの男です。

｢待って下さい。会計がまだですよね。」

｢連れが一緒に払ってくれるから。」

｢お客さん１人出来てますよね。隣の人も知らないって言ってますよ。」

｢連れだよ、じゃあいいよ払うから。」

その後お釣りを渡すから店内に戻るように言っても、来ませんでした。

食い逃げのイメージって走って逃げる感じだったんですが、最近は支払い忘れを演じて、ばれても忘れてたで済むし、うまくいけば払わずに済むって考えの奴が多いようです。

そういった中、昔バイトをしていたラーメン屋では王道の食い逃げがありました。

私が２４歳の時、個人経営のラーメン屋でバイトをしていました。

深夜暇な時間に、マスターが食い逃げのをしてきます。

｢食い逃げっていうのはね、ビール飲んだり日本酒飲んだり、いろいろなものをたくさん注文してくるんだよ。そして会計の時に、金忘れたから取ってくるっていって逃げちゃうんだよ。」

話を聞いて少しするとお客さんがきました。５０歳くらいの男、１人での来店です。

ビールを飲んで料理を食べ、日本酒を飲んで料理を食べてました。

そして飲み食いが終わると私を呼びます。

｢近所に住んでいるんだけど、財布を忘れちゃったから取ってくる。」

さっきマスターに聞いたそのまんま！！これ食い逃げかっ！！

食い逃げでした。マスターに伝えていると、その男が外にダッシュ！

「逃げたっ！」

急いで後を追いかけます。マスターも続いてダッシュ！

｢うさ警君、俺こっちから先回りするから！」

そう言ってマスターは別方向に。

私はそのまま後を追います。距離は２０ｍくらいでしょうか、離されないままついていきます。

年の割に以外と早いっ！でもこれならもう少しで捕まえられそう。

そう思って角を曲がった瞬間・・・見失ってしまいました。

いないっっっ！！！

逃げられた？いやそんな訳ないよ。だって距離詰めてたし、曲がってすぐいなくなるなんておかしい。

隠れたと思いました。

すると曲がり角の家の玄関のかげから・・・人の気配が。(ドラゴンボールの気を感じるってやつですね。）

｢出てきてください、いるの分かってますよ。」

おとなしく出てきました。

店に連れていく途中でマスターと合流。

「うさ警くん捕まえたんだ。よかった、見失ったから逃げられたと思った。｣

結局お金は持ってなく、近所に住んでいるっていうのもうそ。警察を呼びました。

マスターは断っていましたけど、食い逃げの代金って警察で立て替えてくれるようです。