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カテゴリ:けいおん!
先日の「けいおん!」オンリーイベント「桜高文化祭」。その感想の続きです。
場所は滋賀県豊郷町の豊郷小学校旧校舎。「旧」の字からも分かるように、昔は小学校の校舎だったものが、今では図書館や生涯学習などの、地域の複合施設として使われている。アニメの「けいおん!」がブレイクし、そのモデルになったこの学校の存在が知られた時に、「なぜ滋賀県?」「なぜ高校じゃなくて小学校の校舎?」など、いろいろ疑問に思ったが、実はこの校舎、校舎改築問題でここ10年くらい、地元の町民や議会の間で議論の的になっていたんだそうだ。つまり新しい町長が取り壊しを決める、町民が反対する、町長たちは耐震性に問題があるなどと主張、町民は「考える会」を設立し対抗、町長側は耐震性に難ありのデータを提示、けどそのデータがでっち上げ、その後も書類送検だの立てこもりだの、リコールだの損害賠償だの、そういったキナ臭い言葉が飛び交う、地元民にとっては「負のパワースポット」的な場所だったんだそう。だから滋賀の隣りにある「京都アニメーション」にとっても、おなじみの場所だったんだろう。ちなみに、一連の騒動がひと段落して、今の「複合施設」となったのが、2009年の5月。なんと「けいおん!」1期放送中のことだ。 今回のオンリーイベント、サークルとして参加した側から感想を述べると、大成功だったんじゃないか。いや、「成功」というのも各自それぞれの基準があるだろう。何を持って成功というか。イベンターによっては「集客(客とはいわないけど)」だったり、「アピール」だったり、2回目、3回目と繋がる実績だったりするだろうし、サークルによっては「新刊完売」だったり「売り上げ」だったりするだろうし、一般参加者によっては「目当ての本ゲット」だったり「アフターイベントの充実」だったり「好きな絵師さんのスケブ」だったりするだろう。自分のサークル「世田谷ボロ市」も、とりあえず新刊は完売し、既刊の売り上げもまずまず(交通費とか含めると完全に赤字だが)、お隣さんともお知り合いになれたし、何人か読者の方ともお話できたりして、満足だった。 しかし、この「桜高文化祭」という、人気アニメの舞台となった場所で行なわれたオンリーイベントという「特殊な形態のイベント」の場合、企画し、実行し、そして当日を迎え、無事終了できただけで、成功なんじゃないか。同人誌即売会は、みんなで作るものだ。今回のイベントで、改めてそれを実感した。スタッフ、サークル及び一般の参加者たち、そして会場を貸してくれる関係者。それに加えて地元の人たちの理解と当日の天気。どれひとつ欠けても成立しないのがイベントだ。そして今回の「桜高文化祭」は、こういう催しに対して風当たりが強くなっている昨今、台風が近づいてくるという天気予報の中で行なわれた。「地元の理解と協力」と「天気」に恵まれなければ成功はおろか、開催すらされなかったのだ。そう考えると、最初から最後まで無事とり行なわれただけでも「大成功」だと思う。 いち参加者として、改めて地元の人たちやスタッフたちに、ありがとうございますとお礼をいい、お疲れさまでしたと頭を下げる次第だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/11/01 06:52:23 AM
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