シン・足立淳のブログ彼岸花

　「コミック１☆５」終了。

　会場で買った本やもらった本、もしくは拾ったネタなど、いろいろと収穫のあった１日だった。

　開場は１０時半、その後しばらくはうちのサークルには誰も来ず。もっとも、この手のイベントは最初の３０分～１時間くらいは、賑わうのは大手サークルばかりなのでゆっくりしていたら、１１時を過ぎた辺りからうちにもチラホラと人が来だしたと思ったら、用意した新刊、午前中で完売。ああ、もっと用意していけばよかった。コピー本だし、２年前のコミック１ではかなり売れ残った経験から、今年はあまり用意していかなかった。まあその分、早々に手が空いたので後はホールを回って本を買ったり知り合いのスペースに挨拶したり存分にできたけど。

　とりあえず今回の「コミック１」は、まどかに始まってまどかに終わったイベントだった。

　まず、キャラデザインの蒼樹うめ先生がイベント前日に「まどかマギカ本を出します」と発表。で当日までネットも現地も大騒ぎ。イベント前の現場ではスタッフが６００人だか７００人だかの人数を整理しながら「おいおい、ワルプルギスの夜が来ちゃったよー」とはしゃいでた。

　ともかく「まどかマギカ」本を出していたサークルの多いこと。アニメのブレイクから先週の最終回、オンリーイベントと続いたので、かなりのサークルがポスターを揚げてまどかマギカ本の新刊を用意していた。中には「先週のオンリーよりも売れた」という声もチラホラ。参加者の数がはるかに多いのでそういうことも有り得るだろうと思ったが、「先週（仕切りが悪くてなどの理由で）買えなかった人が、たくさん買いにきてくれた」ということらしい。そういえば、うちのサークルのまどかマギカ本も、先週の４～５倍は売れたのだった。

　自分のいたスペースは東方ジャンルの島だが、もともとコミ１は東方参加者が少ない上に、例大祭中止の余波もあってまどかマギカ本を出したサークルがいっぱいいて、東方島かまどか島かわからないほど。もっとも、どのジャンルも今回はまどか本で賑わっていたのだろうけど。

　次に、「まどかマギカのブームはいつまで続くか」なんて身も蓋もない話、先週のイベントが終わった時には「即バブルがはじけて消えるだろう」みたいな悲観的な感じだったのに、今日でかなり好転した。こりゃ続くよ。少なく見積もっても夏までは余裕で、と。

　今、同人ショップはどんどんまどかマギカ本を仕入れていて、店の棚がまどかマギカであふれている状態。それを見て、「供給過多になって需要を上回っている」という見方もあるけど、書店はその中から売れない本をどんどん切り捨てて、売れる本売れるサークルだけにシフトして行けばいい、という人もいる。実際、大手ショップのランキングや品揃えは、この１週間で次々と変わって行っているらしい。古いのも新しいのもまどかマギカだから気づかないだけで。

　他にも、別のショップでは新刊委託の８割がまどかマギカ本。この８割をすげえと見るか、未だ２割がまどか以外の本でがんばってるのかと見るかは自由だけど、その書店は完全に「まどかマギカに賭けてる」んだろう（ちなみにその店はかなり癖のある品揃えなので、他の２割はその店専売だったりするかもしれない。どの店なのかまるわかり）。

　あとは個人的な話だけど、勝手に敬愛している作家さんが、もし夏コミに受かればまどかマギカ本を出すかも、と語ってたのも嬉しい話。その人の新刊を楽しみにするだけでも、まだまだまどかマギカの渦中にいたい気分になる。

　えー、そんなわけで来週の８日の「ちだまりＳＡ山」か２２日の「ほむ☆ほむ」に向けて、まどかマギカ漫画を描くことにします。傍観者なんて言っちゃったけどね、スペース取れてるから、新刊は出しておかないと、一応。