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カテゴリ:讃岐うどん
こんばんは。讃岐うどん漫画家の足立淳です。
芸人・山下しげのり氏(元ジャリズム、現『オモロー山下』)が、讃岐うどん屋をオープンさせた。 場所は品川区の上大崎という所。大崎とあるが、最寄り駅はJR山手線目黒、もしくは五反田。五反田周辺といえば、2年前の「おにやんま」ショックで、一躍都内の讃岐うどん通が注目する所となった。そんな五反田(中目黒の方が近いが)に、香川県出身の芸人、山下氏が開いた店の名前は「さぬき麺 山下本気うどん」。オープン初日の本日、さっそく行ってきた。 目黒駅を降りて目黒通りを東へ少々、細い路地をくねくね入った所にあらわれるビルの地下。ただ、あの辺は坂が多いので、地下と言っても半分くらいは地上から見える。その店頭に並ぶ、大物芸能人からの花輪の数々。いいともみたい。 しかし、いったん店内に入ると、白(壁)、赤(テーブル&カウンター)、黒(食器)の3色でコーディネートされたシンプルな内装に、ちょっと驚く。中もそんなに広くなく、テーブル席5卓、カウンター5席くらいか。うどん屋と言うよりも、バーみたいな感じ。実際、酒類も充実しているらしく、カウンターの上には数々の日本酒が並んでいた(その中に山崎邦正と小島よしおの開店祝いがあった)。 そして店内を見回すと、いました! 山下本人! 厨房の奥で、天ぷらをあげている! ちゃんと料理している! ちょっとビックリ。ビックリといえば、頼んだのは「釜玉」と「野菜天ぶっかけ」(カボチャ、ナス、ししとう、ニンジン2つ。もちろん山下氏直々)だけど、うどんが細麺だったこと。 昔ながらの讃岐うどんは、どちらかといえば「中太」で、大手チェーンのはなまるうどんも丸亀製麺も「中太麺」を使っているのだけど、ここ数年、新たなトレンドなのが「細麺」なのだ。ただ、東京では滅多にお目にかかれない。2年前に東京麺通団が中太麺から細麺にシフトしたくらいで、最初から細麺を出していた赤坂麺通団は閉店しちゃったし、本場の香川で流行りだしている細麺ブームは、東京はまだまだ来ないのかなと思ってたら! 「山下本気うどん」が「細麺」とは! 山下氏がブログやツィッター等で書いているうどん日記は、まさに全国の「うどん博覧会」みたいになっているので、その知識や情報量が並々ならぬことは用意に想像つくのだが、うどん屋を開くときいて、その経験をどう持ってくるのかと思ってたら、細麺できましたか!(いや、他にもっといろいろ仕掛けはあるんだろうけど) とにかく、今日頼んだ「釜玉」も「野菜天ぶっかけ」も、とてもおいしゅうございました。次は「かけ」か「ざる」を頼もう。それと、売り切れだった「鶏天」も忘れないように。 注文をひとつ言えば、量がちょっと少なかったかな。大(2玉)・小(1玉)くらい選べると、うどん好きにはうれしい。でもそうなると値段が高くなるか。 とにかく、店名に「本気」と掲げるだけはある店。「山下」という苗字は、香川県ではよくある苗字で、「山下」「やました」といううどん屋も少なくない。だから、都内の讃岐うどん通には、香川でうどんツアーをして「山下」という店に行ったことのある人が何人もいる。そしてこの「山下本気うどん」は、そういう「おいしい山下経験」を積んだ人(なんぞそれ)も、満足できる味だと思う。 そういえば、店員におばあさんがいたけど、山下氏の母親だろうか。それと、若い店員が2人、背が大きいのと眼鏡をかけた小柄なのといたけど、若手のコンビだろうか。東京NSCの。 イラストは明日にでも載せます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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