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テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:読書
殺人鬼 綾辻行人 (2006.8.20再読) びっくり館の殺人がどうも物足りなく、思わず再読しちゃいましたよ。「殺人鬼」!!うぅぅ恐ろしい。 私は、基本的にミステリ好きですが、ホラーはダメです。 「殺人鬼」も綾辻さんの作品でなかったら読んでいないと思います。 夏期合宿のため双葉山を訪れた親睦団体「TCメンバーズ」の一行。人里離れた山中での楽しいサマーキャンプは、突如出現した殺人鬼によって、阿鼻叫喚の地獄と化した。次々と殺されてゆく仲間たち…手足が切断され、眼球が抉りだされ、生首は宙を舞う。血塗れの殺戮はいつまで続くのか。殺人鬼の正体は。驚愕の大トリックが仕掛けられた、史上初の新本格スプラッタ・ホラー。(「BOOK」データベースより) 読んでるときは、もう恐ろしくて卒倒しそう・・・というとそうでもなかった。(笑) 実は意外に文章ならグロい描写も大丈夫だったのかも。。。 (ホラー映画は絶対ダメですけどね~) いやいや、描写はかなりすごいですよ~それこそ身の毛がよだつって感じです。 でも、次々と起こる殺戮シーンは初めの方はインパクトが大きく、ぞぉ~っとしますが、 そのうち慣れて来ちゃいました。(笑) 人間って恐ろしい・・・・。 で、殺戮シーンにドキドキ、逃げまどう登場人物にドキドキ、 そうこうしてるうちに、「あれっ?」って思う。 そして、ラストのどんでん返し!! う~ん、これぞ綾辻さんです。読んだ甲斐がありました~ この遊び心。賛否両論で酷評されてる方も結構いるみたいですが、 私は初読の時に、「やられた~」って思いましたよ。 途中で感じた違和感(って大層なものじゃないけど・・・)も説明されすっきり!! 何度も読み返したいとは思いませんが、結構好きです。 ここからはネタバレですので反転します。 冒頭の「TCメンバーズ」・・・う~んすでにここにヒントがあったんですね。 TCってなんの略なんだろうと普通は考えないでしょうけど。 二人の生存者と述べながら、途中一人になっちゃったときは、殺人鬼と合わせて二人なのか?? それって変だな~なんて思ってたんですが、まさか、双子とは。。。 ただ、よくよく考えればかなり無茶苦茶な設定ですよね。 真面目なミステリでこれやったら評価しなかったかもしれません。 スプラッタホラーの中にしのばせたからこそ、双子同士の心のやりとりとかも、何とか許容できたように思います。 双子の心の共鳴なんて超常現象、(現実にあったとしても)普通のミステリの中だったら私は認めないぞ~(笑) 後、殺戮シーンだいたいは何とか持ちこたえましたが、自分の腸を食べさせられるシーンはさすがにしんどかったです スプラッタホラーが好きな方はどうぞ~ 綾辻ミステリが好きな方ももちろんどうぞ・・・・多分大丈夫。。。かな。 TBさせて頂いた日記 まあぼの交差点(donmaboさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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