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海砂のつらつら日記

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2006/10/08
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カテゴリ:読書
セリヌンティウスの舟
セリヌンティウスの舟 石持浅海 (2006.10.7読了)

セリヌンティウスって何??と思ったらメロスの友人だったんですね~
小学生の頃「走れメロス」を読んで感動したのにもかかわらず、
親友を信じ切った「友」の名前は覚えてませんでした雫


荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして、僕、児島克之。石垣島へのダイビングツアー。その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった―。そんな僕らを突然、襲った、米村美月の自殺。彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか?彼女の自殺に、協力者はいなかったのか?メロスの友、セリヌンティウスは、「疑心」の荒海の中に投げ出された。(「BOOK」データベースより)

「ルールはひとつ。信じること。」
裏表紙に書かれたこの言葉がすごく重要なんですよね~
ようするに、登場人物が全員お互いを信じ切ってるという特殊状況でのみ、
通用する論理がたくさん出てきて、正直腹黒い私としてはうっしっしイマイチ納得しきれませんでした。
確かに生死を左右する事態をともに乗り切った6人は、普通の友人たちよりは、
信頼関係も深くなるのでしょうが、それにしても誰も「他殺」を疑わないのがすごい。
「協力者」がいる可能性は否定しないのに、「犯人」の存在にほぼ疑問を抱かないなんて。。。
それ以前に「瓶が倒れてる」=「美月が友人を巻き込むなんてあり得ないからおかしい」
と言う論理が考えすぎだと思うんですが。。。
ただ、ネタバレ反転!まあ、これを言い出したのが磯崎=協力者なので良いとしましょう。
この後も、なんでそんな無理矢理美月の自殺をややこしくすることばっかり言うの??
とイライラしちゃいましたけど、協力者だったら仕方ないですものね。
ここまで

とにかく、全ての推理が「信頼関係」という何とも私には心許ないものを基盤として
展開していくので、ここに素直に賛同できないものとしては、なかなか辛いものがありました。
「美月がそんなことをするはずがない」「他のみんなならこうしたはずだ」
こんな台詞がそこらじゅうに飛び交いますが、ダイビングのときだけ交流していた彼らが、
そこまで他人のことを分かっちゃうもんなんでしょうか??
いくら、「この作品はこれがルールなんだから!!」と言いきかしても、
どうしてもそこが気になっちゃって、のめり込むことが出来ませんでした。
素直に読めたらもっと楽しかったんでしょうけどね~残念。

でも、1番納得できなかったのが、美月が死を選んだ動機かな。
思わず「なんじゃそりゃ!!」と目を見張りました~(笑)
その理由が常人では理解に苦しむ(登場人物たち!なんでそんなに簡単に納得してるの??)上に
その後何回も彼らとの交流を楽しんだ後にするかな~
もちろん、あるきっかけがあったからというのは分かるんだけど。。。
う~ん、まだまだ私の読みは浅そうですね。。。
(同じく動機で賛否両論だった「扉は閉ざされたまま」は理解可能だったのにな~)

ラストはうまいな~と思いました。またネタバレ反転ここででてくるか魚肉ソーセージ!!
でも、残された仲間はさらに辛い思いをするんじゃないでしょうか。
美月も協力者もちょっぴり自分勝手なような気がします。
ここまで

石持さん大好きな私としては、この作品も大変おもしろかったです。
ただ、感覚的にぴたっと合わなかったのが残念かな~
一番の収穫はセリヌンティウスという名前を知ったということかもww

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最終更新日  2006/10/08 10:53:50 AM
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