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春企画 - 『御留守家の三姉妹』

​​​​​​​​​​​​​​​​


​春は新年度ですねえ~の巻​
作・扉絵:Voyager6434​​




(長女)御留守奈乃 『一時はどうなるかと思ったけれども
まあ、何にせよ 画が間に合って何よりねw』


(3女)御留守佳代 『へへへへへ~~~~楽しかった~~~WWW』



(次女)御留守佳奈 『うん、佳代ちゃんがどう写るかチョット心配だったケド
これなら別に大丈夫かなw』



佳代 『えっつえっつえっつえ?何何何?カー姉
何で心配~?何が大丈夫なの~?』



佳奈 『ウフフ 佳代ちゃん チャンとキレイに撮れてるから大丈夫よw

お姉さんも、・・・アノ 宇宙戦艦モニョモニョの時と比べたら
心配事も無くて良かったワ』




奈乃 『え? ああw そりゃあ、まあ・・・森的なヒトの時は
特定出来ない様に 微妙に特徴的なアイテムを隠していたし

心配する事なんて何もありゃしなかったでしょう

それにアタシは 髪を目の所で揃えて切っているし
眼だって大きいし 顔付きもどちらかと言えば丸顔だから

髪型だって顔付きだって似ないのは当たり前だし
そもそもコスプレって そういう事前提のものだから別に良いのよ』





佳代 『髪型~?顔付きだって?
ナー姐 何言ってんの そうじゃ無いよ 全然違うよ
そういう事言ってんじゃないでしょおっつ




だからあ~ナー姉は森的なヒトにしては余りにも

にゅ・・・過ぎにゅぅ
にゅぅニョニョニョニョニョニョッツ!!!』







奈乃 『二度と言うなって言ったでしょっつ!!!
ヤッパリ アンタはその

何でもかんでも 胃袋に素通り させる
下品なクチをいよいよタコにして

何でもかんでも喰い物なら全部欲しがる

クレクレタコラ~
にしてやるわよっつ !!!






佳代 『ニョニョニョ~ッツ (※やめろーっつ)
にょにょっつニュウニュイニョネ~ッツ (※このDVお姐ーっつ)』






佳奈 『お姉さんたらっつ、そんなに乱暴に佳代ちゃんのクチをつまんだら
赤く腫れあがって クレクレタコラ・・・ププッツ』





佳代 『あああ~~~~カー姉っつ 何で笑う~~~?
何でタコラで笑う~~~?何で何で~~っつ』




佳奈 『ウフフ・・・ゴメンナサイw 』






奈乃 『大体アンタもアンタよっつ
アタシはアンタに・・・

薄っすら笑みを浮かべる
神秘的な宇宙の美女


の 様に写りなさいって言ったのに
誰が・・・


ガン付けながら
薄ら笑いを浮かべ
悪企みを企てる
偽スターシャ

に写れって言ったのっつ!!!







佳奈 『にっつ・・・偽スターシャって言っちゃいやあああ~~~~っつ!!!』






(母) 御留守菜乃花 『でも奈乃ちゃんは奈乃ちゃんで
相変わらず 衣装がパンパンになってるわヨ ウフフフ~~w

それに アタシの目の錯覚なのかなぁ
この宇宙戦艦モニョモニョのコスプレ

随分と顔と腰が細っそりとして 割りとスリムに見えるのだけれど』





佳奈 『ああ~w ウフフ・・・ あのネ お母さんw お姉たらネ~☆
写真が 自分に都合が悪く写った時は voyagerサンに頼んで

写真を修正して貰っているのよっつ
! あ ねえねえっつ お母さんお母さんっつ 聞いて聞いてっつ

お姉さんたら いっつもそうなのよっつ


私に隠れて あま~~~いっつモノ食べたり
夜中にみんなが寝静まった頃 一人薄暗いお台所で
黙~~~って間食してたりっつ


夏祭りの犬山花火大会の時だって
仕掛け花火の一番盛り上がっている時を見計らって居なくなり

暗闇とか怖いものが苦手なのに 食べ物の事となると
人が変わった様に全然~~っつ平気になってっつ

犬山橋の袂の 真っ暗になるスポットにコッソリ隠れて
仕掛け花火の鮮やかな光が差し込んで
お姉さんの姿が浮かび上って会場中に晒されるまで

私の眼を盗んで たこ焼きを貪り喰っていたんだからあっつ


そうやって不摂生の限りを尽くして
秋を過ぎた頃にブクブクブクブク太り始めると

いつもすぐバレる様な嘘を付いては
自分が太った事を全然認めようとしないで
色んな隠蔽工作をはじめるのよ~っつ』



菜乃花 『まあ、w ウフフフ・・・ それでコノ衣装は
どれ位 布を使ったのかしら~~~奈乃ちゃんW

ねえ奈乃ちゃん・・・チョット奈乃ちゃん
ナ~~~~ノ~~~~~チャ~~~~ンw』

















奈乃 『(怯)いいいいいい
いつから隣に座ってたのっつ!!! 母さんっつ?!!!


アンタも何シレ~ッツと つつがない母娘の会話をやってるのっつ!!!
この忍者母娘っつ!!!』






佳代 『胸の所ダケでアタシの服一着ぶ~~~~んWWWWW』






奈乃 『アンタは余計な事言うんじゃないのっつ!!!

・・・女の体型って言うのはっつ・・・寄せては返す大海の海原の様に 風が刻印する砂丘の稜線のごとく
それは刻一刻と 変化するものなのよ・・・』



菜乃花 『ウフフフ 奈乃ちゃんアタシにソックリだから~w』




奈乃 『全然似ていないっつ 似ているのは 一部分に過ぎないわよっつ・・・モニョモニョ
そもそも母さんに姿が良く似ているのは佳奈の方でしょうっつ

・・・全然似て無いのに
よりによって何でコノ部分だけが ブツブツ・・・


ねえ 母さんは隣の部屋でテレビを観ていたんじゃなかったの?

今は大事な会議をしている所なのだけれど
会議中は入室しないでって 言わなかったかしら?』



佳奈 『お姉さん、やめて・・・』




奈乃 『・・・母さん、悪いけれど 暫く席を外して貰えるかしら?
母さんが居ると気が散って 纏まる話も纏まらなくなるの、お願い』




菜乃花 『んんんんんっつもう~~~~っつ奈乃ちゃんたらっつw
テレ屋さんっつwww』






奈乃 『!チョット母さんっつ!!!
その「ガトーフェスタハラダ・グーテ・デ・ロワ・ホワイト・チョコレート」
手を付けないでよっつ!!!

それは 楽天市場から今朝付いたばかりの犬山では買えない希少品で
一日一枚という約束で ようやく佳奈の許しをもらってワザワザ取り寄せて
皆で食べるつもりで買ったものなの

母さんの分は無いの』






菜乃花 『ええええええええええええええええええええ~~~~~~~~~っつ
アタシもガトーラスク食べたいいいいいいいい~~~~~~~~~~!!!』








奈乃 『だめよ(キッパリ)
…母さん、暫く向こうの部屋で静かにして居てくれない?

今は新年度にどんな表紙にするか考える
家族の 大事な会議をしている所なの


普段 お父さんに下らないダジャレ写メールを送らせるダケで
全く音沙汰無しと思ったら
思い付きで連絡も無しに突然やって来て

自分がいい加減飽きる位十分楽しんだら
突然出て行く様な


当日現場に居ない「フーテンのトラ」の様な人間に


思い付きの様な無責任発言をされたく無いし
纏まる話も纏まら無くなるのは我慢出来ないの』





佳奈 『お姉さん、お母さんは家族よ・・・そんな言い方って、』



奈乃 『アンタは黙ってなさい
母さん、家庭というのはねえ・・・

年会費ダケ払って自分の思い付きで好きな時に出入り出来る様な
貯まったポイントでタマ~にスイーツに変えてラッキー☆と思う様な

爆笑激辛キムチ鍋
お気楽お宝動画投稿サイト

とは訳が違うのよっつ!!!


家族として同席したいのなら お金だけ入れてホッタラカシにして
下らない写メールで 連絡を済ませたつもりにならないで
安否を知らせる電話を定期的に入れるとかして

家族らしい態度を私達に見せて欲しいわね


分かった? 母さん

分かったら隣の部屋の げんこつ飴 でも食べて
韓流ドラマでも観てなさいよ』






菜乃花 『?えええ~~~っつ だってぇ~~ママも
仲良し四姉妹のガールズトーク
参加したいわぁぁぁぁ~~w』














奈乃 『????ま、 まま あああ~~~~?!!!
四姉妹 いいい~~~?!!!
が、~ルズトーーク
だあっつ?!!!




良い年して 何 図々しい 事言っているのよっつ
母さんのねえ~っつ・・・そういう所を話しているんでしょうっつ!!!


・・・ああ 確かにそうだったわ、アタシの少女時代
スーパーへ買い物に同行した時
魚屋のオヤジが良い鰤が入っているからと

「オオっつ!!!ナノちゃん今日は美人のお姉さんと来たのかい~?」

な~んて 歯の浮いたオベンチャラのヒトツやフタツ耳にする事は
日常茶飯事だったし

アタシも小さかったから


「母さんの中には大人になっても
少女 が生きているの」





という 与太話 も真に受けたものだけれど



少女が生きてる とか 娘の心 とか
いい年した中年 戯言 を抜かす前にっつ

母さんは3人も「娘」を産んだ 母親でしょう







正に自他共に母さんの中の「娘」
とうに一生分使い果たして

もう打ち止めなのよっつ!!!






クリスマス になると出て来る
どっかの ロン毛のオトコ の唄のタイトルの様に

「僕の中の少年」
母さんの中の 少女

地球上から一切消滅 したのよっつ!!!
良い年して いい加減受け入れなさいっつ!!!
・・・ムカムカ』






菜乃花『​​♪銀色のを編み♪~ぃ
♪あの人がやって来る♪~うっつ​​


Oh my Little~
​Sweetheart♪っつ!!!​

『僕の中の少年』より抜粋
作詞/作曲:山下達郎





奈乃『・・・声色をマネて唄うんじゃないわよ』







菜乃花 『あらあw ママはイクツになっても
心は南沙織みたいな「17才」・・・なのヨっつw

♪誰~もいない​海っつ​
​​二人の​愛​確かめたくって♪ぇ~
『17才』より
作詞:有馬三恵子 / 作曲:筒美京平

一体どうやって確かめるのかしらっつ?w
ウフフフ~w』






奈乃 『ムカムカ・・・そんな昔の曲
還暦のファン しか知らないわよっつ!!!




そもそもアタシ達は母さんを
「ママ」なんて呼んだ事は一度も無いでしょうっつ




それとも何か?

母さんは海外生活が長過ぎて水が合わなかったのか、


顔表面にノリの悪くなった年老いた肌には
平井堅
みたいな
ホリの深い外人顔専用

海外のクソ高い化粧水が合わなかったのか、



年取ったとたん 更年期障害
早くも 老化現象 ボケ が加わって
記憶喪失 でも誘発したのか?

大体母さん今年でいくつになったのよっつ!!







菜乃花 『ナノちゃんと一緒~~~~っつWWW』





奈乃 『・・・ムカムカムカ・・・』







菜乃花 『・・・一緒の歳の時に奈乃ちゃん産んだんだっけ?~~~ウフフフ

​♪を閉じて君を描くよ~​
​それだけでいい~~♪​
『瞳を閉じて』より
作詞/作曲:平井堅




奈乃 『(無視)・・・何がウフフフ よっつ!!!
・・・まあそうね、アタシが今 モニョモニョ・・・だから

アタシの歳×2で・・・母さんの歳は もうすぐ ご・・・






菜乃花 『あああああああああああ
ああああああああああああ
あっつ!!!






奈乃『・・・歳だから って 急に大声出さないでよっつ!!!
・・・ムカムカムカ・・・だから母さんの歳は今度で ごじゅ






菜乃花『いいいいいいいいいいい
うううううううううううう
ええええええええええええ
おおおおおおおおおおおお
かかかかかかかかかかかか
ききききききききっつ!!!








奈乃 『!!!ちょっとっつ止めてよ母さんっつ!!!』







菜乃花『わわわ~~たたた~~
ししし~~わわわわ
ああああ~~~~
ううう~~ちゅうう~~
じじじ~~~~~ん~~
でええええ~~~~~
すすすうううう~~~ッツ!!!






奈乃『やかましいって言ってるでしょっつ!!!

喉に平手打ち して 宇宙人 やっている時点で
歳がバレる って事を自覚しなさいよっつ!!!





・・・母さんはなぜいつもそうなの
人が話している時には フザケて
真面目に話していると 茶化して




佳奈が家の事を全部出来る様になったら 見計らった様に全部投げ出して
海外で好きな仕事を好きなダケやりに出掛けて


新婚のやり直しだとか抜かして
お父さんの転勤先へ付いて行ってしまう様な



そんな事が 平気 でやれる様だから
自分の歳も分からなくなってしまうのよっつ!!!





佳奈 『お姉さん・・・』









奈乃 『私達は父さんも母さんも居ない時も
ずっとこうやって3人で力を合わせてやって来たの




それがどういう事か分かる?





佳奈は高校生だったし、私は卒業していたからまだ良いとしても
佳代はどうなの?


まだ甘えたいざかりの子供だったのよ』





佳代『アタシは子供じゃなかった~っつ』

奈乃 『アンタは今だって子供でしょう







この子が麻疹で熱出した時だって 母さん達は仕事で何日も家を留守にして
ずっとそばに居て看病していたのはアタシと佳奈だったでしょうっつ

かわいそうに・・・こう見えて佳代は女の子だから

鏡で顔の湿疹を見て「取れるの? ねえコレ取れる?」って
アタシ達に何度も何度も聞き返して


ショックの余り、テーブルの下で小さくなっていたなんて事も
何にも知らなかったでしょうっつ!!!』






菜乃花 『・・・・・・・・・』








奈乃 『何黙っているのよ母さん』
何とか言いなさいよっつ!!!』










菜乃花 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)』









奈乃 『母さん?』









菜乃花 『ううううううううううううううっつゴメンナサイっつ(涙)
苦労したのねええええええ~~~~~~~~~~~~~っつ(泣)』










奈乃 『苦労したなんて話はしていないの
海外の度重なる転勤での母さん達の苦労は理解しているわよ

でもね、いくら仕事に追われているからって

何週間も音沙汰無しで
思い付いた様に脳天気に突然帰って来ては
我が家で日頃の労苦を労おうなんて

ウチは窓から犬山城が見える全室スイートスイーツ付き
激安リゾートホテルじゃないの

余りに身勝手じゃないのかって言っているのよ』




佳奈 『お姉さんもういいからっつ ネ
せっかく母娘水入らずで一緒に居るんじゃないの

お母さんが日本に居る間ダケでも 仲良くしよっつ ネっつ』








菜乃花 『ゴメンナサイ佳奈あああ~~~~~~~
ゴメンナサイみんなあああああああ~~~~~っつ(泣)』






奈乃 『・・・佳奈は心根の優しい子だからこう言ってくれるのよ
普通なら見捨てられたと誰だって怒る所なのよ

今は佳奈が家事一切を引き受けて 皆が頼り切っているけれど
いつもシクシク泣いて 母さんを一番頼っていたのは佳奈の方だったでしょう』





菜乃花 『なんて言ったら良いのか言葉も無いわあああああああ~~~~(号泣)』







奈乃 『この子はね、娘盛りのキレイな時に
お母さんの代わりになってこの家を切り盛りしようと

オトコも作らずに家事手伝いに勤しんで来たから見なさいっつ

少しでも安くて良い物を買おうと
イソイソとスーパーに買い出しに出かけて行っては
海千山千の主婦の中で揉まれて来たから

まだ若いのに
子持ちの主婦 にしか見えなくなって

只でさえ 切れ長 の顔立ちが
鉄壁の主婦をビビらせる
悪女
の面構えになっているじゃないっつ!!!














佳奈 『・・・・・・・・・・・・ウルウル(涙目)』








奈乃 『アンタは何が ウルウル よ

アンタこそいい大人なのだからイチイチ ベソ かいて無いで
いい加減アタシの話にも慣れて もっと免疫力を付けたらどうなのよっつ』








菜乃花『​​​​(号泣)♪ 娘盛り渡世にかけて♪~っつ
♪張った体に 緋牡丹燃える♪ぅ​​​​


「緋牡丹博徒」より抜粋
作詞:渡辺岳夫 / 作曲:渡辺岳夫









奈乃『​そこで「緋牡丹博徒」
持ち出すなっつ!!!

言葉も無いからって何で ココ
その曲を選んだっつ!!?
何でだっつ!!?






菜乃花『♪女の 女の 女の
意気地♪~~っつ!!!(号泣)


「緋牡丹博徒」より抜粋
作詞:渡辺岳夫 / 作曲:渡辺岳夫











奈乃 『止めろーーーーーっつ!!!








菜乃花『(号泣)​​​「ガンダム」ヒト
作曲と言わなかったから
怒られたあああ~~​​​
(号泣)









奈乃 『やかましいいいっつ!!!








菜乃花 『ママの ワガママ
皆を ホッタラカシ にして ゴメンナサイいいいい~~~~

ええん~~~
ええん~~~~
オイオイオイ
~~~~~(号泣)























奈乃 『・・・・嘘泣きは止めて 母さん』












菜乃花 『へへへへへへへへへへ~~~~~~っつ
バレてたかああああ~~~~っつWWW












奈乃 『(呆) 全くもう 一体何がやりたいの母さんは・・・はあ~(溜息)』


















菜乃花 『・・・奈乃ちゃん変わった・・・』

奈乃 『・・・???はあ????』











菜乃花 『奈乃ちゃんそんな子じゃなかった
奈乃ちゃんもっと可愛かったっつ





小さい頃は一緒に買い物に行っても・・・




「ワタシのママキレイでしょう?

ワタシも 大きく なったら ママみたいにキレイになって
バスト大きく なるの~☆」





って お魚屋さんに 胸張 って自慢してたわ~っつ』










奈乃 『を付くな嘘をっつ!!!
死んでも言うかっつ
そんな事をっつ!!!


大体 このバストは母さんのせいでしょっつ!!!


他が全然似なかったのに
何でココだけ遺伝したのよっつ ブツブツブツ・・・


コレは何かっつ?!!!
私に与えた 神の罰かっつ?!!!



それで、私の何が変わったって言うの・・・ムカムカ』















菜乃花 『・・・以前の奈乃ちゃんだったら、ママが、こんな・・・』
空騒ぎをする様な時は キット何かあるって

分かってくれたワ(涙)』






奈乃 『?母さん・・・』






奈乃 『そうね、ママのせいね
ママがずっと一緒に居てあげなかったから、奈乃ちゃん変わっちゃたのね

お父さんが海外で一人で大変だと思って付いて行ったら行ったで
お家 でも コンナ事になっていたなんて~~~~~~~~っつ!!!(泣)』



奈乃 『別に私は変わってない・・・家?
「家でも」ってどういう意味よっつ!!!』



佳奈 『お姉さん待って、・・・お母さん、お父さんの事ね
お父さんに何かあったのね

お母さん 帰って来てから
お父さんの話全然しなかったもの・・・

ねえおかあさん、お父さんに何があったの?』






























菜乃花 『女よ


佳奈 『女?














菜乃花 『不倫の女 よお父さんはママ以外に が居たのよおおおおっつ
ママ達もうおしまいなの終わったのよおおお~~~~~っつ(号泣)』


























佳奈、佳代、奈乃 『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

















菜乃花 『思えば「渋谷で5時」・・・犬山橋の下でプロポーズされ
「愛が生まれた日」で結婚して早 モニョモニョ年・・・

「カナダからの手紙」で海を渡り
「三年目の浮気」は許しても

「浪花恋しぐれ」・・・

「苦い酒」で紛らせて
さくらさくらやよいの空は~~で

最後は「捨てられて」
「男と女のラブゲーム」

だったのよおおおおおおおおおっつ(号泣)』









佳奈 『・・・そんなっつ・・・お母さんかわいそうっつ(涙)』


奈乃 『・・・それで、どんな女なの お父さんの浮気相手って』












菜乃花 『・・・若い女よ・・・

眼が 安物 の望遠鏡のレンズの様に
丸くクリクリして

顔も正月の鏡餅を二世帯住宅の屋根の上から
二世帯 ごと床に叩き落として
楕円に変形させた様な 丸顔

計量カップ をレンジで チンして
分度器 に変化させ

馬鹿 みたいに正確に
直角を計ったみたいな パッツンヘアー

意外と 可愛い顔 したしたたかな女で

バカみたいにがデカイ
雌狐 なのよおおおおっつ

結局 なのよおおおっつ

胸がデカくて若ければ
虎だってカモノハシだって

何だっていいのよおおっつ!!!(号泣)












佳奈 『ひどい・・・あんまりだわお父さんっつ(泣)』






奈乃 『・・・・それで お父さんどうしてるの』





菜乃花 『・・・知らないわよっつ あんな薄情者っつ
逢いたい~~~っつ逢いたいよおおおっつ~~~って
女の写真観ながら夜な夜な泣いてるのよおおおおおっつ(号泣)』




佳奈 『信じられないっつ・・・・(泣)』







菜乃花『逢えなくて寂しいいいんだああああああああああああああっつ(号泣)』









佳奈『・・・それで、どうするのお母さん? お父さんと 別れちゃうの?
私達・・・お父さんとお母さんと 他人になっちゃうの?(涙)』



菜乃花 『これはお母さんとお父さんの問題だから、皆には関係無いのよ(涙拭く)
たとえ別れたとしても親子である事には変わり無いワ (笑顔)』





佳奈 『・・・そんな、お父さんとお母さんが他人になるなんてっつ
どうして・・・どうしてっつ・・・ (泣)』
















奈乃 『・・・・所でお母さん、その女の事はどこで知ったの』



菜乃花 『お父さんの携帯の写メで観たのよ
・・・本当、 若さを売り物にして 家庭のある男をたぶらかすなんて

トンデモナイ性悪女よっつ!!!
一体どんな風に育てられたらそんな人間になるのか
親の顔が観てみたいわっつ』


















奈乃 『(身を乗り出して)お父さんの写メに入っていたって?』


菜乃花 『そうよ』








奈乃『眼がデカくて』


菜乃花 『そうよ』









奈乃 『丸顔で』


菜乃花 『そうよ』








奈乃『パッツンへアーで』


菜乃花『そう』










奈乃 『胸がデカイ女・・・』


菜乃花 『ええ…』



























奈乃 『私よね』


菜乃花『私とは?』


















奈乃 『私の事よね、それ』



菜乃花 『・・・』


















奈乃 『・・・・お父さんガラケー時代からパケット代をケチっていた クセ
未だ写メは娘以外 受け取りを 拒否 の設定にしているのよ




だから写メの写真に アタシ 達以外の女を入れている訳が無いのよ
・・・それって 私の写真 よねお母さん』
























菜乃花 『・・・まあ、そうとも言うわねぇ~(ヘラヘラヘラ)』



佳奈 『(泣止)・・・・・・・?????お母さん?』












菜乃花『だって~w ママあ~~ パパとしか付き合った事無いしぃパパもママしか知らないしぃ
ママ達ラブラブだしぃ~~~WWW


このままだと ママ達 浮気も不倫も離婚も経験しないまま
年老いて人生終わっちゃうって思ったんだモ~ン



だから~ 夫が浮気して女作って
不倫して離婚するってどんな感じかな~~あ ってw

ママ経験してみたかったのよ~ウフフフwww






でもバレちゃったかあ~そうかあっつw 分かっちゃったかあ~WWW
ドッキリした?~~へへへへへへへへ~~~~~~~~っつ(笑)』

































ゴンッツ!!!(※頭にゲンコツくらう音)













菜乃花『奈乃ちゃん痛ああああああ~~~~~~いいいいいっつ!!!
ママなのにいいいいいいい~~~~~~っつ!!!(もんどり打って悶絶する)』












奈乃『・・・涙を流して
本気で心配しているが居るというのに
母親は自分の 爛れた欲望 を満足させる為に


嘘八百ヤラセ不倫の
スタードッキリ㊙報告で
ご満悦かっつ!!!






地球のテッペンの北極から
ペンギンの大群がアラスカまで転がり落ちて

一斉に卒倒した勢いで 氷山の一角が崩れ落ち

九州名物 しろくま が全部 まっ黒
になる 大惨事 が起こったとしても

キリド~(笑)」で 許してくれるのは
宮尾すすむ小野ヤスシ

ロン毛で「風のコリド~」を唄ってる
山下達郎ダケよっつ!!!(※思込)















菜乃花 『(笑顔)』





奈乃 『・・・? 何母さん、まさか・・・ アタシをワザと怒らせたの?』







菜乃花 『ウフフフ・・・だってえっつ奈乃ちゃんたらっつ
お母さんが帰って来てからコッチ
言いたい事があり過ぎて、何も言え無くなっちゃってるんだもの~~
ダカラ 言いたい事が言いやすい様に 吹っかけてみたのよっつ

ホラあ、「新スター・ト○ック」にもあったじゃいないのっつ
そんなお話がっつw』



奈乃 『ピ○ード艦長の家族の確執の話?ぜんぜん違うわよw
そんなの クソ虫 だって分からないわよ母さん』






佳奈 『もうっつお姉さんたら Voyager さんの事を又そんな風に呼んでw』












菜乃花 『さあ、奈乃ちゃんにも怒鳴られたし 皆の顔も見たし
お母さんソロソロお父さんの所へ戻るわね』




佳奈 『え? そんな もう行っちゃうの?
だけど、今日一日位はユックリ出来るんでしょう?』




奈乃 『何母さん、随分と急じゃない』




菜乃花 『残念だけど、飛行機のフライトは今晩なのよ
それにお母さんは 思い付いた様に家を出るんじゃなかったw?』



奈乃 『ええ、目的を果たしたら いつも去って行くのよねえ』






佳奈 『そんなっつ、・・・ せめて 晩ゴハンだけでも食べて行けないの?
私何か、お腹にもたれなくて 消化に良くて 温かいもの作るから
ネ、すぐ用意するワ お姉さんも佳代ちゃんも一緒に 皆で食べよう

時間は少し早いけれど 良いでしょう?

ネ お母さんそうしよう、そうしようネ・・・
・・・良いでしょう ネ? ネ?(涙)』





菜乃花 『嬉しいけれど、もうセントレアへ行かなければならないの
また今度ね佳奈・・・』





佳奈 『・・・どうして? お母さんどうして?
私、肉じゃが凄く上手になったのよ お母さんまだ食べてないのにっつ

久しぶりに家族で過ごせたのよ・・・どうして こんなにすぐ行かなければならないの?
どうして?ねえ、どうしてっつ・・・(泣)』








菜乃花 『・・・佳奈、アナタはお母さんの自慢の娘ヨ

昔はあんなに引込み事案だった子が、コンナに美しく成長して
お家を立派に切り盛りして、家事を任されるまでになって
何処にお嫁に出しても恥ずかしくない 大人の女性になっていたのネ

お母さん嬉しいワ

だからお母さんの事は どこか遠い外国へお嫁に行った娘の様に思って
元気で暮らして行く事を願って笑顔で送って頂戴 ネ

ホラあ、もう泣かないでっつ
美人さんが台無しでしょう?』



佳奈 『ウンウン、お母さん(涙拭く)』



奈乃 『母さんは既に結婚してるし
娘は居るけれど「娘」じゃない けれどねっつ』






菜乃花 『奈乃ちゃんも、皆の事お願いネ』

奈乃 『ええ、分かっているわよ母さん』





菜乃花 『佳代~~~っつwww アンタは合う度に美人さんになって行くねえ~~~っつ
今度合う時はもっとキレイになって
お母さんを「ドッキリカメラ」にして欲しいワっつ ウフフフ』



佳代 『へへへへへ~~~~~~~~~っつwwwそうかなあ~~~
母ちゃん「ドッキリカメラ」 って何? 教えて教えてっつ』








菜乃花 『じゃあ皆 元気でね、行ってきます☆』

佳奈 『ウン、お母さん  行ってらっしゃい』

佳代 『母ちゃん またネ~~っつ』

奈乃 『母さん元気で』




菜乃花 『それじゃあね~☆』












奈乃 『・・・ああ母さん 行く前に、一つダケ いいかしら』







菜乃花 『なあに?奈乃ちゃん』







奈乃 『・・・母さんが帰って来た夜の事だけれど

あの夜の停電って 母さんがブレイカーを飛ばしたのよね』


菜乃花『え?・・・wああ、お母さんがポットと電子レンジを一緒に使った時の事ネ
そうよ、それがどうかしたの?』






奈乃 『母さんは知らなかったと思うけれど
ウチのブレイカーは良く飛ぶからって

去年の内に佳奈が工事を頼んでアンペアを上げておいたのよ


だから ポットと電子レンジを使ってオーブントースターで餅を焼いたって

ブレイカーは飛ぶ訳は無いのよ


あの日、お母さん台所に急に現れたのよね
ねえ、その間どこに居たの?


どこか別の 私の知らない部屋で
大きな電力が必用な何かを動かして居たんじゃないの?


お母さん、お父さんと本当は何をやっているの?


中国やロシアやアメリカやドバイや色々行っているみたいだけれど
国際紛争起こっている所にワザワザ赴任して

事件の収拾が付いたタイミングで 毎回次の赴任地が決まるのはなぜ?

コレって単なる偶然なの? アタシの思い過ごしなの?』






菜乃花 『・・・お父さんは、 仕事は順調ヨw』





奈乃 『答えになって無い』





菜乃花 『お母さんが居なければ
靴下の場所も分からない様なヒトだけれどもネ ウフフフ』








奈乃 『母さんっつ私は真面目に聞いているのよっつ!!!』




菜乃花 『奈乃ちゃん、 普通に考えてもし仮に
そんな事をやっているヒトが居たとして

そんな事を真正面から聞かれて
正直に答えるヒトが居ると思って?






奈乃 『それは、認めたという事なのかしら』





菜乃花 『世の中には
奈乃ちゃんが見えている所ダケじゃなくて
見えない所 にも大事な事があるのよ

・・・例えば、奈乃ちゃんの後ろでは もう既に何かが起こりつつあるわ』



奈乃 『(後ろを見て)・・・何よ、何もないじゃないの母さ・・・?』








(菜乃花 消え去る)









佳代 『行っちゃったね~w』

奈乃 『また旨い事 はぐらかされたわ・・・
次回はいつ来るのかしら あのフーテンの母はw』




佳奈 『うん、寂しくなるわね
いつも風の様にやって来て、風の様に去って行くんだもんお母さ…
?…!あ




奈乃『…何よ、何か見つけたの佳…?
?…!あ




佳代 『えっつ?何何? 何見つけたの~~~www…?
?…!あ





奈乃『ココにあった
「ガトーラスク」はどこ行ったの?




佳奈 『!あ、お姉さんの 後ろっつ
背中 に 張り紙 が貼ってあるわ』


奈乃『何?(手を後ろに回して張り紙を取る)
? ・・・「機内で美味しく頂きます 母」・・・!!!

・・・やられたあああ
「ガトーラスク」箱ごと母さんに
持って行かれたあああ・・・(無念)





佳奈 『・・・まあ お母さんたら 「次回もオヤツのおみやげ宜しく」 だってw
あんなカロリーの高いお菓子 一人で食べるツモリなのかしらウフフ』









奈乃 『も・・・もう帰ってくるなっつ!!!









(おわり)









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- 今回のエンディング・テーマ曲 -
藤純子 - 緋牡丹賭博 (1968)

Hanafuda 6-4







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