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わらしべにっき [全336件]

2011年12月20日楽天プロフィール Add to Google XML

畳表 23年度産新草入荷  (2)

…といっても半年~1年寝かせてから使うのでしばらく倉庫にしまいます。

寝かせる理由は、明らかに品質が上がるから。

い草が染土との化学反応により、強度が増すそうです。
新草特有の香りや青みはそれはそれで魅力的ですが、寝かせて土用を越えた辺りから
色味がグリーンからブルーに変わり、香りもマイルドに落ち着き、柔らかかった草がカッチリ
してきます。

全ての畳表が寝かせれば良くなるかというと、そういうわけではなくボケて終わりという
畳表も多く、い草に力が無いとダメだということが経験からわかりました。

その点で特にうちのメインの生産者さんのは寝かせたものは絶品です。


ちなみに今年のい草の質は丈が短かったため太陽が根っこまであたり根のほうが少し赤みを帯びています。一般には、根は白色が良いとされるものの、実際に畳にして使用した場合、少し色が濃いほうが、耐久性もありツヤの出方も良く黒筋も少ないので今年の草は自分的には好みです。

23年度バージョンは織りが少し変わっています。
見た目が美しく、対磨耗性に優れ、使うほどに強烈なツヤが出る特別な織りです。
い草自体の力と織りの技術が無いとこの仕様の表は作れません。
今年の畳表の何か良いネーミング考えないと…
生産者の豊本先生、十分過ぎるほどの名人なんですが、製品の更なるバージョンアップを
怠りません。

P1020614.jpg


震災の直後ということで来年の仕事の動きが皆目見当もつかない今、
正直なところ例年のように何百帖単位で予約を入れるのはとても不安なのですが、
弾を装填しないわけにはいきません。
毎年のことですが、畳表の仕入れというのは来期も畳屋としてがんばれと
自分に言い聞かせる機会なのかもしれません。





最終更新日時 2011年12月21日 2時33分7秒
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2011年12月14日

震災後を淡々と生きる

大変な事が起こった年でした。

今更ながら気がついたこと…

被災地、被災者と一言で言っても、そこに住む人の数だけ違う経験があり、
違う感情があり、違う見方が存在していること…

家が浸水した人と家が無くなった人では違う震災であり、また愛する人を
なくした人は全く違う出来事なのだなあと。

しかし、周りの人たちは概ね状況にかかわらずただ淡々と今すべきことを
している。

やはり東北人は我慢強いからなのか?

家や仕事をなくした人も、家族を亡くした人も、淡々とひたすら淡々と今を生き普通に
生活しているように見える。パッと見、誰がどんな目に遭ったかなんて全くわかりません。

そして時間もまた淡々と経過して何事も無かったかのように来年に移ろうとしている。


これは良いことなのか?

個人的に今感じていることですが、正直な話、今年の出来事はいまだに現実感が無い。
朝目覚めると悪夢から覚めたと勘違いすることがいまだに時々あったりする。

震災後のやるべきことが増大し感情を解き放つ余裕も無かったため、じっくり
自分と対話することもできず、「何かを押し殺している感」が絶えずあったりします。
そのせいか、夜車を運転していると涙がどばーっと出てくることがあり、
情緒不安定でおかしいんでねぇかオレ?と思うこともあったりしました。

無意識のうちに何かを我慢しているんでしょうか?

被災の度合いが比較的軽いほうの私ですら今こんな感じですから、皆の心のレベルでの
回復→本当の意味での復興はこれからの話なんでしょうね。


本当の意味での復興…私ごときに震災の痛みを癒すような凄いことは出来ないです。
しかし一畳屋として地域から求められていることは沢山あり、復興の小さなパーツの
一つとして自分の役割を果たしていけたらよいのかなあと思います。


結局のところ、多少の迷いはありますが今はこのようにすることが最善なのかもしれません。



ただ淡々と。周りの人たちもしているように。ひたすら淡々と…




P1020602.jpg

畳工事が先週終わった仙台の仮設住宅です。件数が件数だったため腰やっつけてしまいました…


最終更新日時 2011年12月15日 4時17分49秒
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2011年7月11日

近況 梅雨明け間近

忙しさのピークは越えたのかなという感じです。

しかし実際は単純に注文が少なくなったという状況ではなくて、大工工事やら内装工事
がストップしているので畳を入れられないという現状で、ほんの少しだけ余裕が出来てきた
ように思えるだけです。

恐らく大工さんや内装関係の人もお盆前になんとしても仕上げようという気持ちでやってることと思うのでお盆直前でとんでもないことになるのは目に見えてます…
今のうち採寸できるところは出来るだけ採って、畳作れるだけ作っておくしかないでしょうか…

被災地の工事関係の皆さん、サウナのような気候です。お客さんの要望に応えるのも大事ですが、何より体が資本ですので倒れない程度にお互いがんばりましょう。


で、直近の畳。
震災直後は、ローコストタイプの畳を選ばれる方がほとんどでした。畳の縁なんかも選ぶのに
考える気力もなくておまかせというのが多かったですが、最近は割と楽しんで選ばれる方も
増えてきたように思います。市松模様の畳表は偶然かもしれませんが続けて数人の方がお選びになりました。

このような畳を選ばれる理由は、気持ちだけでも明るくという考えからか、単純に気持ちに余裕が出てきた象徴なのかは分かりませんが、新しい畳が皆の復興の小さな第一歩になれば嬉しいです。

P1020353.jpg

P1020373.jpg

P1020375.jpg

畳表は、ブッチーの「平成諸目織り」市松バージョンです。
特注品の新作ゆえ今のところこれが敷かれている家は当店が収めた数件のみと思います。
特殊な織りの効果で目立ちの綺麗さと独特の光沢、高耐久が特徴です。





最終更新日時 2011年7月12日 1時38分4秒
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