小説家わかつきひかるのブログ

仕事柄、売れてる本はジャンルにかかわらずチェックするようにしています。
売れてるようです。本屋さんの店頭では平積みになっていました。

隠れ貧困　中流以上でも破綻する危ない家計【電子書籍】[ 荻原博子 ] 価格：648円 (2016/7/22時点)

（引用はじめ）
パッと見には人並みの生活でも、なぜか貯金ができない、将来はまっ暗。それが「隠れ貧困」。老後破産へ一直線！毎月の給料、いつの間にかなくなってませんか？高血圧を放置すると重篤な病気になる恐れがあるように、貯められない「隠れ貧困」は、やがて「下流老人」に至る危険なお金の生活習慣病。住宅ローン、教育費、保険の見直しから、着実なお金の増やし方、もしもへの備えまで、この一冊でもう安心。
（引用おわり）

私はここ数年、増刷がかかっていません。
出版業界全体が不況なのですが、それでも売ってる人はいるわけで、やはり私の力不足でしょう。
この先大丈夫かなと不安になると、ついこの手の本を買ってしまいます。

読んでいてびっくりしたのは、毎年繰り返される増税と社会保険料のアップで、ここ１０年で５０万の負担増になっているというくだりでした。これだけ負担が増えているなら、そりゃ苦しいですよね。

５０歳主婦林田奈緒子さんの話は読み応えがありました。夫が東証一部上場のゼネコンの部長職で、リッチなおうちなのに家計は火の車どころか破綻状態。

高齢の母からお小遣いを貰うことを繰り返し、母が亡父から受け継いだ遺産４０００万円を使い尽くしてしまったそうです。

私もまさに同年齢でバブル世代で、奈緒子さんの考え方はなんとなくわかる。いるよいるよ。こういう人。だからよけいに驚きを持って読みました。奈緒子さんで小説が書けそうだ。

作者の荻原さんの家計改善アドバイスは、すぐにも実行できそうなものばかり。読んでよかったです。

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一部修正しました。