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カテゴリ:昭和
お気に召したら 人気blogランキングへ かつて東京の市街地の至る所を走っていた都電の路面電車は、今や荒川線だけとなりました。早稲田から三ノ輪までの12キロ余りを、主に専用軌道で走っています。もう一つは私鉄の東急世田谷線です。三軒茶屋から下高井戸までの5キロを、専ら専用軌道で走っています。 昭和40年頃から、東京の路面電車は自動車の道路渋滞を解消するため逐次廃止されていきました。その結果、自動車の通行に支障のない軌道部分を走る電車だけが残されて、都内の路面電車は荒川線と世田谷線となったのです。 地方都市では路面電車は市民の足として活躍しています。外国の都市でも連結した路面電車を良く見かけます。路面電車の良いところは、自動車に比べて空気を汚染しないことです。各国で路面電車が見直されていると聞きます。 かつて交通渋滞を解消するため路面電車を廃止しましたが、電車の乗客が自動車に乗り換えた分だけ市内における自動車交通量は増え、自動車は電車より一人当たり占有面積が大きいので、却って交通渋滞を増している面もあります。その対策として、公共交通のバスに専用レーンを設けても、駐車や割り込みで余り効果はありません。 路面の軌道を復活して、電車がそこのけそこのけで走るようにすれば、電車利用者は増え、自動車利用者は減る効果があります。自動車のようにせかせかせず、ゆったりと走ることで、人々の心は落ち着き、和みます。豊になった日本ですから、昔のよい面をもう一度見直してみては如何でしょうか。 ここに掲げた写真は、千登世橋上から見た荒川線と、若林駅付近の世田谷線です。 (以上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.20 21:16:06
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