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谷中、根津、千駄木は、山の手の下町として纏めて千駄木と呼ばれますが、中でも根津は根津神社の門前町として発展した歴史がありますので、往時には料理屋や飲食店が並ぶ賑わいがあったそうです。
そして根津の町は戦災に遭わなかったこともあって、大正から昭和初期に建てられた建物が所々に今でも残っています。その一つが不忍通り沿いにある串揚げ屋のはん亭本店で、今では珍しい木造三階建ての建物で、国の登録有形文化財になっています。 (写真1) 一方、根津は職人の町でもありましたので、今では都内では見られない珍しい職人の店を散見します。根津神社参道を進むと、店頭に屏風、表具、襖額と看板を掲げ古風な木造商店が残っています。また藍染川を埋め立てた道路に面しては藍染業の店が今も営業しており、染物、洗張という看板を掲げておりました。(最近、古い建物が建て替えられてモダンになりましたが、写真は改装前の古風な店舗です) (写真2、3) 更に、根津の町並みの裏通りには格子状に縦横に小道が続き、戦前からの木造家屋が軒を連ねて並んでいます。家の前に鉢植えが並び、公道が住民の中庭のようにつながっています。このような風景は本所、深川の下町にも見られる風景です。その小道を時々何が珍しいのか外国人観光客が散策していました。 (写真4) 西洋の整然とした町並みと違う、どこか雑然とした日本の町並みを東洋的猥雑さと批判していた嘗ての西洋の都市評論家の中には、今では住宅街の公道が住民の中庭のように草木で飾られている東京の下町を見て、言葉の使い方は違いますが Urban Village(町の中の村)と呼んで再評価しています。根津の裏通りを散策する外国観光客は、そういう人たちなのでしょう。 (以上) 人気ブログランキングに参加しています。応援をよろしくお願い致します。 人気ブログランキングへ 写真1 写真2 写真3 写真4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.13 20:36:13
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