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子宮頸がんになるということ

子宮頸がんになるということ

2008年4月にPDT治療をしました。
子宮頸がんの治療を検討している方の参考になれば幸いです。
2023年11月14日
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カテゴリ:治療後の生活
古い話から順を追って書きますと。

2008年12月に診断された『子宮内膜症』の『チョコレート膿瘍』については、その後低用量ピルを服用することにより膿瘍が小さくなり、解決しました。(参照日記:​定期健診​)

が。

それにより、新たに『卵巣嚢腫』があることが判明しました。

それから子宮筋腫がいくつもできてしまっており、2019年時点で書いていたブログの女医先生がいる病院で半年に一回エコー検査で『卵巣嚢腫』と『子宮筋腫』のフォローをしてもらっていました。

『子宮筋腫』については、「悪さをしなければそのままでいい」

と言われていたので、何年もそのままにしていました。

「悪さって何ですか?」

と一度聞いたら、

「頻尿とか便秘ですかね…」

と言われたので、頻尿と便秘はないのでいいか・・・

と思っているうちにどんどん育ててしまいました。

実は尿に関しては、「膀胱にたまった」という信号が我慢できないほど満タンになるまで来ず、信号が来てからではトイレにすぐいけない場合は手遅れになる、という症状があったため、もよおさなくてもとりあえずトイレに行く、という習慣をつけていました。
思えばこれは異常のサインだったと思うのですが、頻尿ではないしな・・・と思って特に先生に相談はしていませんでした。


そうこうしているうちに数年が経ちました。

2021年12月 腹痛で救急搬送される。

搬送先の病院でCT撮影をしたところ、虫垂が腫れている、とのこと。

ついでに「あなた便秘ですよ!」

と言われました。

え、お通じは毎日あったので便秘ではないと思っていたのですが・・・

どうやら、毎日お通じはあったものの、常に順番待ちをしているだけで、腸が空になることはない、便秘状態が続いていたようです。


そして。

「あなた筋腫がすごく大きいですよ!!筋腫が虫垂も大腸も膀胱も圧迫しています」

と言われました。

なるほど。

この時点で、7㎝、8㎝、9㎝の筋腫と、2㎝くらいの筋腫がいくつかあるという状況でした。

自分でCT画像を見ても、やせ型なので、下腹部の半分以上を筋腫が占めているさまは、さすがに異常だと思いました。


ダメじゃん・・・



これはもう育てている場合ではない、と思い、子宮筋腫の治療について調べました。

薬で小さくする治療、筋腫だけ摘出する治療、そして、子宮全摘。

虫垂を圧迫していてまた虫垂炎になる可能性があるのであれば、閉経まで待つ、という選択肢はありません。
自分指名でいただいている仕事がある身には差し支えがあるので。
(※虫垂だけ切除する、という選択肢もありませんでした。何故か虫垂が腫れているのに炎症を起こしていないため、切ってはもらえなかったので、爆弾を抱えて生きていくことになります。)


では、本題。


『子宮全摘を決意した理由』


それは。


子宮全摘のメリット欄に


「子宮頸がんにならない」


と書いてあったからです!!


これが決め手。



「誰かとお付き合いをして、また子宮頸がんにかかったらどうしよう・・・」

と、長年おびえていた私にとって、救い以外のなにものでもない。

そのトラウマがあったせいで、もう40代後半になり、未婚で未出産。

これから誰かに出会ってすっごく好きになっても、子供を望まれたら終わりだな、とか。

未使用で摘出しちゃって後悔しないかな、だとかいろいろ。


それと天秤にかけても

「子宮頸がんにならない」(子宮頚から摘出するため)

というのは、私にとって大きな魅力であり、希望でした。

ああもう、悩まなくていいのだ。

ついに、このトラウマから解放されるのだ!!


と。




こんな感じで


私がどれだけ、


どれだけ子宮頸がんにかかったことがトラウマになっていたか、ご理解いただけるでしょうか。
(ご参考までにトラウマの詳細:​ワクチンを接種した方がいいと思う理由のひとつ。​)


そして、すぐに全摘手術ができる病院を調べて、女医先生に紹介状を書いてもらって手術を決めたあと、前回救急搬送された3週間後にまた虫垂炎が原因で救急搬送されて、そのまま入院しました。
(そこで虫垂が腫れているのに炎症を起こしていない原因を探るための検査でたまたま大腸がんが見つかるのですが、それは本題から外れるので割愛。)

女性の先生だったり、手術をしない先生は、あまり全摘をお勧めする傾向にはないようです。
私の先生も「そんなにすぐに全摘と決めなくても・・・」とおっしゃっていました。
私の周りで未婚未出産の40代の人は、薬で小さくして、閉経を待つ人が多いです。
(ただし、子宮頚がんに罹患していない人です)

しかし私の決意は固く、

2022年3月、卵巣嚢腫があった右の卵巣と、左右の卵管、子宮を摘出しました。


悩みの種がなくなり、スッキリしました。

排尿や排便に関しても、ここ十数年ないほど、スッキリいい感じになり、生理で悩まされることもないし、全摘してよかったと思っています。



おまけ。

ここで、残念なお知らせ。

子宮全摘をすることによって子宮頸がんにならないというストレスからは解放されましたが、子宮頸がんの原因であるHPVウィルスからは、まだまだ逃れられません!

9価ワクチン認可!

というブログにも書きましたが、男性も女性も、HPVウィルスに起因するがんや性病にかかる可能性はまだまだあります。

ちなみに、「咽頭がん」の原因は、うすうす感づいていましたが、子宮全摘を担当する先生も言っていましたが、「オーラルでするやつ」です。

咽頭がん以外にも罹患する可能性があるので、子宮がないからと言って、男女とも「ゴムなし、中田氏フリー♪」と喜んでいる場合ではないのですな。



以上、子宮頚がんに罹患して苦悩し続ける人生とは、だいたいこんな感じです。


悩める人たちのご参考になれば、幸いです。





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最終更新日  2023年11月15日 11時02分10秒


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