以下はパブコメの準備です。

さらに検討しつつまとめたいと思います。



◎自治体の犬猫収容施設について

(1)収容施設等の基準

施設に関する基準が存在しないため

各自治体における動物愛護センター、保健所等の犬猫収容施設の中には
依然として劣悪な環境の施設が多く存在し
高齢犬、幼犬、衰弱した犬などについては体力を失い
保護というより死を待つだけの施設であるかのような印象のところもあります。

動物愛護を啓発普及させなければばらない立場の施設が
その目的からかけはなれたような飼育環境の施設であるとすれは問題です。

近年では犬猫との触れ合いの機会を設けたり展示を行うなどして
動物愛護啓発に力をいれて活動しているところも多くなってきており
動物取扱業に近い業務を行っている施設もあります。

今後は施設の主な目的が殺処分から譲渡を目的とした施設へと変わってゆくと思われますが
その目的に合った設備を整えるよう改善されてゆかねばなりません。

以上のことを踏まえ、自治体の施設が動物愛護の模範となるよう
自治体の施設も「動物取扱業」として登録制とすると同時に
すべての施設に対し適正な飼養と施設設備の基準を定める必要があると考えます。

また、飼い主や動物取扱業者を指導する立場の職員のなかで
動物愛護への認識不足があることも見られることは問題と思います。

外飼いされているマルチーズのことで相談したときは
「小屋に屋根があれば大丈夫でしょう」と言われました。

毛玉と糞尿まみれの外飼いのダックスのことでは
「まだ元気だから大丈夫」と言われました。

職員の動物飼養に対する正しい知識と意識向上のために
職員の研修なども実施することも大事ではないかと思います。



(2)犬猫の殺処分方法の検討

施設内で実施される殺処分の方法については
殺処分される動物の肉体的・精神的苦痛を可能な限り軽減することが
実施職員の精神的負担の低減にも通じることになります。

殺処分の具体的な手法に係る基準については
動物愛護先進国における殺処分方法を参考に
最新の科学的な知見をも踏まえて検討する必要があります。

実施職員の安全確保の面については
動物愛護先進国の動物警察職員と同等程度の
犬を扱う技術の向上も求められるのではないかと思います。



(3)犬猫の引取りルール

飼い主が家族の一員として終生飼養するのが当然の責務であることを踏まえ
引き取りを求められても応じない選択ができるようにするべきです。



(4)譲渡に力を入れるだけでなく返還数を増やす

飼い主の中には犬猫を迷子にしたときの連絡先を知らない人もいるようです。
迷子にした場合の連絡先の周知徹底に力をいれることが大事です。
処分となるまでの公示期間が短いため連絡が遅れる場合も多いと思われます。

また、迷子になった犬は予想以上に遠方まで移動していることも多いので
近隣の保健所、警察署だけに届けたのでは、保護されたにもかかわらず
その保護情報が飼い主へ伝わらない場合があります。

各警察署、各保健所同士の情報交換を強めることが必要です。
飼い主からの連絡を待つだけでなく担当職員の意識向上を図ることが求められます。

また収容犬を減らすためには
鑑札･予防接種済票をつけることを徹底させるとともに
さらに付けやすく取れにくい形式を考案するなども必要と思います。




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