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Satchanから自然便り

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2006/10/26
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カテゴリ:
Butter-and-egg (Common Toadflax)
Linaria vulgaris
Figwort Family (Scrophulariaceae) ゴマノハグサ科
お花 1 inches (2.5 cm)
草丈 1~3 feet (30~90 cm)
Alien; Europe

Butter-and-eggs
Ithaca, NY
2006.09.04

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 2005年秋に猛禽類の渡りを見に、Washington Monument州立公園へ行った際、展望台近くにたくさん咲いているのを目にしました。今年(2006年)は、あちこちで何度か見かけました。クリーム色のお花の中央付近が橙色に染まっています。バターに卵とは、そう来ましたか!という感じ。言われてみれば、橙色部分は卵の黄身みたいかも?下に向かって伸びている距がつんつんんしていて、可愛らしいです。

 下唇弁にあるオレンジ色の小道は、蜜を含む長い距へと続き、昆虫たちへの蜜標(受粉のための虫を導く印・ハニーガイド)となっています。実験によれば、草の間に押しつけておいたお花にも、スズメガは引き寄せられて、吻(長く出た口)を突きだして蜜を吸おうとするそうです。この蜜標部分を切り取って、他の花の上に置いた場合にも、スズメガは誘われていったとか。

 ヨーロッパ原産の帰化植物で、北米ほぼ全域に自生しています。大きなコロニーを形成し、乾燥した場所によく育ちます。ヴァージニア州や西部のいくつかの州で有害な雑草とされているそうです。ホソバウンランとして、日本にも帰化しているようですね。

 別名Toadflaxは、お花が開いた様子をtoad(ヒキガエル)が口を開けた様子に見立て、葉の様子がflax (Linum属)の葉に似ていることに由来します。一般名Butter-and-eggsは、バターと卵を連想させるお花の色から。Butter-and-eggsの大きいバージョン、Dalmatian Toadflax (L. genistifolia subsp. dalmatica)は、4.5 cmもの大きな花をつけ、カナダや北米北東部・西部でよく見られるようになってきているそうです。

Butter-and-eggs
Washington Monument State Park, MD
2005.08.28





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Last updated  2006/10/26 09:50:05 PM
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