カテゴリ:野鳥
Anas clypeata Anatidae カモ科 ハシビロガモ 19 inch (48.26 cm) 雄雌仲良く。背後にいるのは幼鳥です。 Bombay Hook National Wildlife Refuge, DE 2006.01.22 ************************************** 水鳥ウォッチングを始めた頃は、マガモそっくりで、嘴が変なカモと思っていました。今見ると、頭が緑っぽいという共通点以外、どこも似ていませんね(笑)。遠くにいるときには、胸の白い部分や横っ腹の明るい茶色がよく目立ちます。そして、ショベラーの名にふさわしいシャベルみたいな嘴、まさにハシビロ(嘴+広)!雌の体色もマガモよりは随分と明るい感じがしました。自宅近くの公園では、Huntley Meadows Parkで見かけることが多いです。東海岸の干潟では、雄雌と共に行動している幼鳥の姿もよく見かけます。 何といっても、嘴の先がへら状に広がっている様子が大きな特徴。嘴の内側には、薄いひだのように櫛状になった板歯(pl. "lamellae")がついて、食べ物を漉しています。鳥類学の授業で剥製を手にした際、真っ先に確認してしまいました。剥製などで見る機会があったら、見てみて下さい。"lamellae"という単語は、単数形が"lamella"で「薄膜・薄層」などの意味ですが、キノコの裏側のひだにも使われるようです。 このユニークな嘴を水面に嘴を浸しながらお食事します。白鳥など他の水鳥の後をついて回り、白鳥達が泳いで足をバタバタさせることによって水面へ出てきた無脊椎動物にありつくというわけです。面白いですね。無脊椎動物の他に、昆虫・ウキクサ・水面下の水生植物などを食べます。 北米大西洋岸ではコネチカット州・ロードアイランド州以南から冬鳥、太平洋岸ではオレゴン州南部以南で冬鳥、その他、カリフォルニア州~フロリダ州にかけての北米南部でも冬鳥です。北西部・中西部などで夏鳥で、オレゴン州中部~ワシントン州にかけて海沿いの地域で留鳥です。 雄。 Bombay Hook National Wildlife Refuge, DE 2006.01.22 雌達。 Blackwater National Wildlife Refuge, MD 2006.12.31 背後にいるのはGreen-winged Teal。 Huntley Meadows Park, VAにて。 2006.01.19 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/12 08:42:37 AM
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