カテゴリ:野鳥
Clangula hyemalis Anatidae カモ科 コオリガモ 16.5 inch (41.91 cm) 左雌・右雄。 New Jersey州にて。 2007.01.13 ************************************** 昨年(2006年)、デラウエア州の海岸部にあるIndian River Inletで初めて見ました。前の週に鳥類学の野外授業でCommon Loonを見て、是非ともデジスコ撮影したいと同じ場所を再訪した時のことでした。Common Loonと自分の間に何か白い小さなものがちょこちょこ潜ったり、顔を出したりしていて、何かと思えば、このお方でした。その後、ニュージャージー州の海辺でも見かけました。 Long-tailedの名にふさわしく、雄の長い尾は印象的です。水辺ではピンと上を向いていて、飛び立つと引きずるようにたなびいていました。冬の雄は、白い頭で目の回りが灰色、頬~首にかけて暗い色の部分があります。黒い背中の上には、まるで蝋でも垂らしたかのような艶やかな白い羽がのっかる感じで、とても綺麗です。目の回りの白、嘴の先のピンクも特徴的。冬の雌は長い尾がなく、背中は茶褐色、頭頂部が黒く、顔が白、頬の辺りが黒いです。夏羽は見たことがありませんが、雄雌共に顔の白い部分が黒くなり、冬羽とは反転したような格好です。普通のカモより換羽回数が多く、体色は季節により変化に富んでいるようです。 冬には海辺で見られることが多い潜水ガモです。夏には北極圏の池・川・湖など淡水域で営巣します。200フィート(約60m)も水中に潜り、甲殻類・軟体動物・昆虫の幼虫などを食べます。せっかくスコープ内にとらえたと思ったら、波の向こう、あ、見えた!と思ったら潜るの繰り返しで、写真に撮るのに苦労しました。 北米太平洋岸ではカリフォルニア州中部以北の海岸部、大西洋岸ではサウスキャロライナ州以北の海岸部で冬鳥です。冬の五大湖周辺では、オンタリオ湖・エリー湖・ミシガン湖南側・ヒューロン湖南側などで見られるようです。夏は遠くアラスカアラスカ~カナダ・ヌナブト、ケベック州北部など北極圏で過ごします。 雄(冬羽)。 New Jersey州にて。 2007.01.13 雌(冬羽)。 New Jersey州にて。 2007.01.13 数十羽で群れていて、潜ったり出てきたり。 勢揃いすると何羽なのか、分かりにくい(笑)。 New Jersey州にて。 2007.01.13 初目目の日。 Indian River Inlet, DEにて。 2006.03.10 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/14 05:51:37 AM
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