カテゴリ:野鳥
Somateria mollissima Anatidae カモ科 ホンケワタガモ 24 inch (60.96 cm) (Immature) Acadia National Park, MEにて。 2005.06.23 ************************************** 2005年6月、Acadia国立公園にて、初めて見ることができました。ヴィジターセンターで情報を入手し、言われたとおりの海岸付近へ行くと、雄・雌・幼鳥が5羽くらい、当たり前のように泳いでいました。環境・条件が揃えば、こんなに簡単に見られるのですね。とはいえ、ビザ更新でカナダへ行った後、トロントから徹夜ドライブをして午前4時頃メイン州入りしたことを思い出すと、赤子を連れた私達にとっては決して簡単な旅ではなかったのですが・・・。長い間、見てみたかった野鳥だったので感動もひとしおでした。翌日、同じ場所を訪れ、再度目にすることができました。旅行前に手に入れたデジスコ用のカメラをカナダで紛失したため、写真は全てFujifilm3800の光学6~9倍ズームです。生後数ヶ月だったプリンスを抱え、私は写真どころではなかったことも懐かしいです。 雄は白い背中・頬に、黒い頭頂部・側面、黄色~緑がかった嘴が美しく、雌は全体に赤茶色っぽい感じです。西部・東部で違いがあり、同じ東部でもハドソン湾・北極海・大西洋岸で嘴の色やうなじの色に違いが見られるようです。海岸部に生息し、60フィート(18メートル)深くまで潜り、ウェルク(海洋性の巻き貝)・ウニ・甲殻類・軟体動物などを食べ、中でもムール貝がお気に入りで、私と食べ物の好みが合いそうな潜水ガモです。 何百年もの間、北欧では、彼らの巣からEiderdown(アイダーの羽毛;アルク辞書では「羽布団」の意。)を集めて、枕・キルト・防寒着などに利用してきたようです。今世紀初頭から捕獲をやめたおかげで、メイン州海岸部でも個体数が増えてきているとか。良かったですね。 北極海・ハドソン湾・バフィン湾などで夏鳥、アラスカ湾とハドソン湾のBelcher島、及び北米メイン州南部~マサチューセッツ州辺りまでで冬鳥です。冬には、デラウエア州の海岸部でも稀に出没します。また、西はベーリング海付近、東はカナダ・ニューファンドランド州~北米メイン州にかけて留鳥となるようです。 左2羽が成鳥、右一羽が幼鳥。 右下は成鳥の拡大図。左下はウキ。 Acadia National Park, MEにて。 2005.06.23 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007/02/28 01:59:21 AM
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