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2009年08月04日
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 労災はなかなか認定されにくい場合が多いのですが、この例はひどいですね。最近、公務員の問責制が実施されたので、ずっと企業寄りだった役人が処罰を受け、解決しました。でもマスコミが取上げてくれないとダメです。

 6月22日午後4時、張海超は鄭州大学付属病院で特殊な手術を受けた。医者が胸を15センチほど開くと、肺の粉塵はひどく、塵肺であるのは明らかで、医者はすぐに傷口を縫い合わせた。

 2007年8月から、28歳の河南省の村民張海超は病院の「塵肺」の診断書を持って労災の認定を受けようとしたが、認められなかったので、胸を切開して直接塵肺であることを証明したのである。

 2004年5月、彼は振東耐磨材料公司という民営の会社に雇われ、2ヶ月雑用をやってから、粉砕グループへ配属された。8人の職場で、硅石の塊を機械で粉末にするところだった。

 粉砕機械が動くと一面に粉末が飛び、それを防ぐのは薄いマスクだけ、しかも1月に1枚しか支給されなかった。1日12時間も働き、マスクはすぐ真っ黒になった。塵埃が有害なことは知っていたが、若い彼はがむしゃらに働き、給料は最高では月2,000元になった。

 2004年12月、張海超は結婚し、1年後に女の子が生まれた。だがだんだん身体がおかしくなり、「話していても息が切れ、痰がひどく増えた」。いくつかの病院の診断はどれも塵肺だった。

 彼は先ず会社で労災認定のための証明をもらおうとしたが頭ごなしに一喝され、ダメだった。仕方なく陳情し、鄭州市職業病防治所で鑑定を受けることになった。ところが今年5月に鑑定結果が出ると驚いた、「塵肺ではなく肺結核」と書かれていた。

 職業病防治所は省で唯一の認定機関であるのに企業の肩を持っている。それでこの問題をメディアに訴えた。ニュースが報道されると多くの人の心を動かし、6月9日に再び防治所で二回目の鑑定を受けることになった。

 だがある科長に「君の病状は重くなく、もう一度やっても同じだね」と軽蔑したように言われ失望しすぐに鄭州大学付属病院へ行った。病院は困ったが、彼の意思は固く「検死をしてから真相を知っても遅いんだ」と迫った。

 その後全国のメディアがこの事件を報道し、今年7月26日に多くの職業病専門家からなるグループが最終的に張海超は塵肺だと確定した。28日、鄭州市は職業病防治所長などを免職にし、振東公司の事件を取上げ調査、処分することを命じた。

 29日、張海超は労災と認定された。この結果は同じように職業病に悩んでいた仲間にも利益をもたらし、鄭州職業病防治所は新たに4人を塵肺と認定した。

 だが張海超はさらに賠償を得たいと希望している。「一家の年寄りも子供もみんな私に頼っているのに、今は・・・」と黙り込み、眼は宙を茫洋とさまよっていた。





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最終更新日  2009年08月04日 07時52分31秒
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