ニードルでない羊毛フェルトのこと。
昨年末、どうしても我慢できなくて、忙しかったスケジュールの空きで、北海道池田町の、スピナーズファーム・タナカさんを尋ねました。ハンドメイドフェルトの本は、既にもう何冊か読んでいて、でも、どうしてもわからないことや、疑問に思うことがあって、どこかでおしえてくれないかのぅ…と思って探していたときに、スピナーズファーム・タナカさんの講習会のことを知りました。前日(ほんとは反則技)に電話で相談して、タペストリー体験学習コースをお願いしました。そしてなんと、当日はマンツーマンで、ご主人にご指導していただきました。冬場は、1人でもOKなんだそうです。う~わ~、ありがたいぞ~タペストリーを作成しながら、いろいろと貴重なお話を伺いました。なにしろ、身の回りに経験者がいないハンドメイドフェルトのこと、ほんとうに疑問が山のようにあったのですね。そして、自信がなかった…。いくつかの疑問のうち、とくに大きなものが、フェルトの固さ。ローリングの回数が、ひとによって、本によって、バラバラなんですね。ま、他のこともかなりそうなんですが…。お聞きしたところ、結局、本人の好みなんだそうです。ちなみに、あおっちは、あんまりがちがちにしない方が好きです。ローリングも、50回×4方向くらいが多いかな。でも、自作のバッグは、毎日結構な過重に耐えていますが、破れたり千切れたりはしていませんね。ただ、フェルト化が緩めだと、毛玉がでるんですね~これは、完全にフェルト化されない短い羊毛が毛玉になりきるまで続きます。あおっちのに公開しているクローバーのバッグは、持ち手部分が1ヶ月、本体部分が2ヶ月くらい、毛玉をハサミでチョキチョキする必要がありました。きっといま、あおっちのポーチを使ってくれているひとたちも、チョキチョキしてくれていることでしょう。あと、中表で作ったフェルト作品は、どうしても型紙の跡みたいな折れ目が残ってしまっていたのですが、これもどうしたらいいのか、おしえていただきました。帽子を作る体験学習コースだと、実地でおしえてもらえるそうなので、いずれチャレンジしてみたいな~と思っています。他にも、羊の種類はおろか、固体によってさえ毛質が変わってくる…とか(考えてみれば、そんなの当然なんだよね~。人間だって、髪の毛の質とか、みんな違うんだもんね~)、懐かしい同級生の消息とか、もうとにかく、休む間もなくお話させていただきました。きっとご主人はお疲れだったことと思いますでも、フェルトの固さといういちばん大きな疑問に、正解がない(もしくは、すべてが正解)ということが解ったのは、ほんとうに収穫でした。いまは、家のキッチンや風呂場が寒くてあんまりフェルトものの作成ができないけど、とりあえず、アイデアと型紙はいくつかあるし、バッグも、外側が茶色で内側がピンクな自分用のも作りたいし、内心かなりじたばたしながら、編物をして気を紛らわせています。ところでなんであおっちなのにピンクなのかというと、スピナーズファーム・タナカさんで、スピナーズファーム・タナカさんの羊毛でご主人が紡いだ手紡ぎの毛糸の、スピナーズファーム・タナカさんで染めた天然色素染めのすごくかわいいピンクの毛糸を購入しました。蘇芳とコチニール(さぁ、これは何でしょう)の、すっごく綺麗なピンクです。で、ほとんど編物職人なうちの母上に手袋を編んでもらったのですが、キヨコロさんのピンクづくし以来、どうもピンクが気になるあおっち、「マフラーとか、ショールとかも欲しいな…」と母上の横で呟いてみたところ、「自分で編め」といわれてしまいました。というわけで、現在季節が変わらないうちに…と、必死で編物をしているのでした小学生以来だよ…