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2008.09.11
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:悪性リンパ腫日記
今日は退院後初めての外来診察でした。

2週間ぶりに病院に行きましたが、なんかなつかしい気分になってしまいました。
病院=入院って感じでいままでいたので、外来で診察室に行くのは、変な新鮮さがありました。
まぁ、でも外来はやっぱり気がラクですね。

採血後、先生の診察でしたが、内容は退院後の体調はどうだったかとか、6クールの治療の最終評価のお話でした。

今日診察していただいた先生は、この病院の血液内科医師陣のチーフ的な方で、治療法の最終決定をするという、ちょっとばかしすごい人らしいです。(あまりよく知らない・・・)

で、6クールの治療をやりましたが最終的には少し腫瘍細胞が残った状態、「部分寛解」だったことは前にも書きましたが、この結果についての詳しいお話を聞きました。

まず、部分寛解だったことは想定の範囲でした。
これはもともとの腫瘍が大きかったことと、低悪性度のB細胞悪性リンパ腫は抗がん剤が効きにくいとされているからだそうです。
リツキサンという薬が低悪性度のB細胞に有効に働き、治療効果がめまぐるしく上がりましたが、それまでは進行をとめる程度しかできないことが多く、身体の負担を考え治療をしないという選択も多く取られていたそうです。
ですが、このリツキサン登場後は、その治療効果の高さから、低悪性度でも治療は行ったほうがいいとされ、現在は標準治療として確立したそうです。

とは言っても、もともと薬が効きにくいという性質を持つ以上必ずしも完全に腫瘍を叩きのめせるとは言えないそうです。
僕の場合も、元の腫瘍が小さければ完全に消せたのでしょうが、なにせ大きかったので・・・との事でした。

では、完全に消えるまで治療を続ければいいじゃん!!って話になりますが、そこまでやらない理由もあります。

抗がん剤、僕の受けたのはR-CHOP治療と言いますが、薬とはいえいうなれば「毒」です。
なので治療効果を得る代わりにリスクも伴います。

使う薬には「心毒性」「心肺性」を持っています。
なので、その影響で心臓をはじめ臓器になんらかのダメージを受けることがあります。
これにより「心不全」や「肺炎」といった合併症を起こして亡くなることもあります。

また、抗がん剤には「二次発ガン」の恐れもあります。
特に「白血病」になる可能性もあると治療前の主治医からのお話で聞きました。


こういった、治療の影響によるリスクを考えたとき、どこまで治療をするのが最良なのかということを医師側で決めるそうです。
もちろん悪性度が高ければ、リスクを伴っても今の腫瘍を完全に叩きのめすことを優先しますが、僕の場合悪性度が低く、更に進行もかなり遅いタイプです。
今の状態であれば、今すぐ命にかかわる危険性はかなり低く、これ以上身体に負担をかけ、上記に挙げたリスクを伴ってまで治療を続けるよりは、一旦治療を打ち切って経過観測したほうがリスクは少ないと判断されました。

僕なりにも自分の病気のことをいろいろ調べましたが、やはり最終的には部分寛解まで持っていき、経過観測するのが良いとされていましたので、このお話には納得できました。

どうしても完治が難しいとされている病気なので、最初から一生付き合っていくしかないって覚悟もできていましたし、ハナから全部消えるなんて期待もしてなかったので、まぁ落ち込むことも無く淡々と話を聞いてました。

少し大きくなったらまた治療しましょう。ってくらい簡単な話でしたし。。。


で、説明の中で「生存率曲線」と言う話が出ました。
これは世界的に治療効果の統計を悪性度別に取ったものです。

多分、ちゃんと調べればより正確な統計図が見られるんでしょうが、今日先生が直筆で書いてもらったものを、僕がパソコンに写し変えたものを下に載せてみました。

生存曲線

参考になるか分かりませんが、低悪性度と高悪性度を比べたものです。


まず、当たり前ですが発症時は100%生存してます。
そこから5年くらいまでに、高悪性度では急激に下がっています。

これは、もちろん原発ガン事態が原因なのもありますが、治療による影響で合併症などにかかったり、再発したりとの理由があるそうです。

高悪性度の場合、完全に叩くことを目標にするので、移植を含めより強い治療が行われます。
ですので、それに伴うリスクも相当大きくなるそうです。
その分、5年経過あたりからフラットな線になってるのは、もう完治していることが多いから。

一般的に高悪性度の場合、薬の効果が非常に高いとされています。なので完治する割合も高くなってます。
5年をめどに完治かどうかの判断をすると言うのがここに表れています。


たいして低悪性度の場合。
急激に下がることはありませんが、フラットになることもありません。
これが完治しにくいといわれる表れです。

進行が遅いので、発症からすぐ身体を蝕むことは少ないですが、なにせクスリが効き難いとされているので、治療をしても再発を繰り返すことが多いことから年々徐々に下がっていく線になってます。

高悪性度と比べると下がり方は低いですが15年あたりから生存率が逆転しています。
完治しにくい怖さがここにあったりしてます。


じゃぁ、低悪性度だったら完治をあきらめるしかないの?って思うかも知れませんが、注目は赤い線。

これも低悪性度の生存率ですがフラットになってる部分があります。
これが前に言った「リツキサン」の効果によるものだそうです。
リツキサンの投薬が行われるようになってから、その治療後の経過を見るとどうも完治したと見て良いんじゃないかって思われることが多くなってるそうです。

更に、僕のように治療直後は完全に消えなかった細胞も、時間が経過するとともに徐々に消えていく傾向も見られるそうで、この辺からもリツキサンの有効性がうかがえると思います。

ただこの線、途中で消えています。
これは、リツキサンが出てきてからまだ10年たってないからだそうです。

一般的なガンだと5年を目処に見ますが、低悪性度のリンパ腫は10年・20年と長い目で見ないと完治かどうかの判断がつけられないとされています。
進行がかなり遅い細胞だからです。

なので、今のところフラットな部分も最低10年は見ないとはっきり言い切れないところもあったり、10年過ぎ、20年経ったときまた下がっていく可能性も無いとは言えないとの事でした。

ただ、恐らくこのままフラットな線で行くんじゃないか、そう言えるほどの感触があるそうです。


もちろんこれは、あくまで統計上の話です。
誰しもがこの通りだとは言えません。
ここまで散々書いてきてこんなこと言うのもなんですが・・・

生存率の統計ほど鵜呑みにしてはいけない

これは実際ガンになった僕の持論ですが、統計ってのは医療が始まって何十年もの間の蓄積でしかないんです。
ずっと昔は悪性リンパ腫は助からないガンだと言われていました。(これはある本で読みましたが、その本の初版は昭和47年でした。。。)
そんな時代から取ってある統計だと言うのをまず頭に入れておきたいです。

そして、医療は年々向上しています。
ちょっと前は治すのが難しいとされていたけど、今じゃ完治できちゃうって病気も多いです。

なのでこの日記も、「あ、そう。ふ~ん」って程度で読んでください。

ちなみに僕が入院中、高悪性度のリンパ腫で治療を受けていた方と多く知り合いになりましたが、みんな治療効果は良好でした。
元気に退院して行く方も多かったです。

・・・まぁ、完治して無い僕が言うのも説得力無いですけどね。。。










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最終更新日  2008.09.12 00:19:44
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