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カテゴリ:漁師の館
暗くなった頃、この日は出張中で来られなかった釣り友から電話で激励を受け、 その甲斐あってか、電話を切った直後に夜の猛魚・アナゴが来ました。 アナゴはものすごい引きで、これもかかった瞬間すぐにアナゴだと判りました なかなかデカいです。手首にグルグル巻きつきます。すごい力です 海に浸けている水汲み籠では、まだ元気にガラカブちゃんたちが泳ぎ回っており、 アナゴちゃんもここに仲間入りさせます。しばらくして、もう1匹アナゴが来ました。
~「前編」にて、ここまでお話していました~
ここからが、涙、涙・・
2匹目のアナゴちゃんを水汲み籠に入れに行ったら・・ 海に浸けてあったはずの籠が、ない・・ しかも、紐は海から上がっています・・
紐をナイフで切られ、水汲み籠ごと釣果を持って行かれたのです
水汲み籠はサニーのすぐ後方に浸けていましたが、 サニーは反対側を向いて竿を投げて引いて、仕掛けを作って・・の繰り返し。 ちゃんと見ていないのが悪い、確かにそうでしょう。 しかし、人の釣果をナイフで紐を切ってまで盗むなんて・・ ひどすぎます。 すぐに110番通報、駅前の三角署員さんが2人でパトカーで駆けつけてくれました。 竿を片付けて、寒いから、と署に連れて行ってくれ、調書をとってくれました
サニーが籠を垂らしていたすぐ横には、黒いワンボックスカーが停まっており、 釣り友や地元の常連のオッチャンたちの話では、 この車こそが盗みの常習犯らしいのです。 竿や仕掛けを盗られたという話は聞いていましたが、車種は知りませんでした・・ この車が怪しいと思いつつも、こちらとしても決定的な証拠が無い限りは 車の中を見せてとも言えず、逆に万一何も盗っておられなければ、名誉毀損となります。 この車は、110番通報してからすぐに、逃げるように去って行きました。 車のナンバーは、警察に報告してあります。 車を見つけたところで、証拠はさっさと処分してあるでしょう。 型のいいガラカブちゃん4匹と、デカいアナゴちゃん1匹が入っていました。 スーパーの鮮魚売り場は毎日のようにチェックしていますが、 サニーが釣ったのよりも小さいガラカブちゃんが、1匹400円ぐらいで売られています。 しかし、金額や匹数の問題ではなく、人の釣果を盗むというその行為が許せないのです。 盗んだ魚の味とは、如何なるものでしょうか。味も解らない、可哀想なお方なのですね。 田舎の港町でも、安心して釣りも出来なくなったのかと思うと本当に残念でなりません。
一方で、こんなことになったからこそ、人の温かさにも触れることが出来ました。 駆けつけてくれた三角署員さん、窃盗事件として真剣に話を聴いて下さり、ありがとう たった一杯の温かいお茶が、とても美味しく心に染みました 「神様への貢物と考えよう。神の御使いが持っていったのさ。 後からお礼が別の形でもたらされるよ。それを楽しみに待ちましょう。」と を下さったあなたさん、ありがとう。 どれほど救われたことでしょうか 熊本駅の電停で声をかけてくれた、天草(釣りのメッカ)出身というオジサン、 「そのうちきっといいことがあるよ。」 胸が熱くなりました。 ありがとう
また釣るからいいも~ん
第2弾の釣果は、ガラカブ 5匹、アナゴ 2匹、合計 7匹。 エサのサバは228円でした、230円より訂正です。 アラの分を差し引くと、エサ代約200円ですね。 かろうじて持って帰ることが出来たのは・・ 最後に釣ったアナゴちゃんと、あまり元気が無いので最初から クーラーボックスに入れていたガラカブちゃん。 このアナゴちゃんは、一度食い逃げしています。 胃袋の中に、サバの切り身のついた針ごと飲み込んでいます。 切り身の幅からして、サニーのものと思われます。 何度か針を取られたので、そのうちの1つがこの子だったのですね。 ↓この部分だけ蒲焼きにします。他はガラカブちゃんとともに煮付けです。 外した骨は煮付けに放り込み、それをトースターでこんがり焼くと、 骨せんべい ビールに最高ですよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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