BURN NOTICE 7 #101 Down Range
マイケルの心も一つのけじめができたようで、各人がそれぞれの使命に没頭するところが、見応えがありました。ストーリーはこれまでのシーズンと同じですが、最終シーズンなので今から落としどころがどうなるのか、気になります。ドミニカに戻ったマイケルはバークから、2,500万ドル相当の衛星機器を盗む仕事を持ちかけられる。品物は監視が厳しい倉庫にあり、トラックに積まれている。バークは古い仲間に手伝いを申し出るが、相手が分け前を増やせと要求したため、あっさりと殺してしまう。マイケルはマイアミのサムとジェシーに手伝ってもらうつもりだが、ハンドラーのストロングに相談すると、CIAの別の諜報員を使うという。バークは盗んだ機器を国際テロリストのセラノに売ると言う情報があり、バークはこの際2人を一挙に倒す事ができると意気込む。マイケルはそれならば余計に手慣れた仲間の方が良いと押しきり、サムとジェシーはCIAが差し向けた飛行機でドミニカに向かう。マデリンはチャーリーの単独親権を手に入れる直前だったが、ネイトがギャンブルで作った借金を払えと、胴元のサピエンサが現れ、8万ドルを払わなければ、チャーリーの命は危ないと脅す。マデリンはフィオナに相談し、フィオナは金を払わないで済む作戦を立てる。サムとジェシーがドミニカに到着すると、すぐに警察に追われる身となる。倉庫の警備をする男たちを殺してでも目的を果たすというバークに、サムはマイケルの本心を疑う。マイケルはストロングとの契約を破れば、仲間全員が刑務所に逆戻りだと話す。マイケルらは倉庫の警報を切り、見張りがなくなる瞬間に奪う計画だったが、見張りに気付かれてしまい、サムはやむなくバークの命令通り見張りを撃ち殺してしまう。CIAはバークとセラノが取引をする倉庫にSWATを配備し、監視を続ける。サムは出口が一カ所しかない倉庫は危ないと主張するが、ストロングは意に介せず、マイケルの意見もバークは却下する。セラノが現れ、取引の話を始めると、バークはセラノの部下を撃ち殺し、欲しいのは金ではなく、セラノの持っている情報だという。バークが誰かに雇われていると聞いてマイケルは驚く。その時、バークの手配したヘリが到着して、周辺にスナイパーが多数配置されていると報告する。バークはセラノが呼んだと決めつけるが、セラノはそんなはずはないと答える。バークがマイケルを疑い始めると、マイケルはあえて窓際に立って、気付いたサムが倉庫の中に弾を撃ち込む。SWATを手配したのが自分なら狙うはずがないというと、セラノに外に向かって「下がれ」と言わせる。ストロングはやむなくSWATを撤退させ、ヘリが着陸した。バークは積み荷の機器を爆破すると、セラノとマイケルと共にヘリに乗って逃亡する。フィオナはマデリンにこれしか金がないのでもう少し待って欲しいと言わせ、その時に発信器を仕込んだアクセサリーをサピエンサに手渡す。フィオナはサピエンサの金庫がある場所を突き止め、爆破して丸ごと金庫の中身を奪う。残りの金を払うというマデリンは、サピエンサに金庫の中の大事な顧客ノートをコピーしたと告げ、コピーを警察に持ち込まれたくなければ、金は諦め、二度とチャーリーに近づくなと告げる。バークはさっきはマイケルに疑って悪かったという。マイケルは何一つ疑うことなくバークに着いてきたのに、ボスがいるとは知らなかった、誰なのか知る権利があるという。バークは全てを知る男に会わせるという。冷酷非道なバークが良い奴か悪い奴か、という感じですね。一体誰に雇われているのか。ストロングが執拗にバークを追うのも、もしかしたらどちらが悪い奴なのかという気もしてきます。バークはマイケルがストロングの下で働いている事は気付いていないのかな。いずれにせよ、目的のために人を殺めたサムが落ち込むところがこのドラマらしいですね。彼は元はネイビーシールズなので、正しい目的のためなら、任務なら、人を殺すこともあったと思います。でも、マイケルとの「仕事」を通じて、悪い奴に一杯食わせるけれども、容赦なく殺しはしないというのがモットーとなった。そこを踏み越えてしまったのだから、サムは今後生き方を考え直すかもしれないなと思いました。一方、マイアミに残ったフィオナとマデリンがこれまでの人助け的な事をこなすのが痛快でした。マデリンとしては切羽詰まった事ですが、ネイトの事を負け犬だったと心にもない事を言い、相手を信用させた。これで、少しはマイケルの気持ちに近づく事ができたでしょうか。頼もしいマデリンの復活を待っていました。元々、迫力がありましたものね。