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カラーバンドプロジェクト

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とんとん3428

とんとん3428

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2006年05月08日
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とんとんは、世界の飢餓をなくすために活動をしている国際協力NGOのハンガー・フリー・ワールドの理事長もしています。
http://www.hungerfree.net/


4月11日(火)から14日(金)まで、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)のインドネシア準支部を訪問して参りました。

続きがかなり遅くなりましたが、そのインドネシア訪問記の続きです。



●4月12日(火)午前 スタッフとのミーティング~撤退合意文書調印

7:30 
起床。
デポックはインドネシア大学がある学生の街。だからデポックにはホテルがほとんどない。泊まったホテルの下のクラスのホテルとなると、何人かで共同で泊まるような大学の施設ぐらいしかないらしい。美味しいビュッフェ形式の朝食だったが、減量中なのでほどほどに・・・途上国の朝食は結構美味しいので注意が必要だ。

9:00
事務局に到着。3階建ての自社家屋で、日本の本部よりも立派な建物。
裏通りは舗装のない土の道で、ちょうど私が生まれた頃の日本にも似たような土の道がたくさんあったことを想いだした。

9:10
津波のあったアチェで、WFP(世界食糧計画)のスタッフとして働いている準スタッフのヨニのリードでスタッフ全員とミーティング。
現在インドネシア準支部の主なプロジェクトは、大別すると栄養改善プロジェクトと結核治癒プロジェクトのふたつとなっている。両方ともインドネシア保健省・WFP・ハンガー・フリー・ワールドの共同事業となっている。
栄養改善プロジェクトは、ジャカルタ近郊の67の学校、170の民間のコミュニティセンターを通じて、15,000人の子供と6,000人の妊婦、4,000人の授乳期の幼児の栄養改善の支援を行うとともに、学校の先生達の研修も実施している。
結核治癒プロジェクトは、149の公共のコミュニティセンターを通じて、7,500人の結核患者への支援を行い、既に1,200人が治癒したとのこと。
インドネシアは、中国・インドに次いで、結核患者数500,000人と世界第3位だと言う。
WFPの方針の転換もあるのだろうが、インドネシア準支部の活動もかなり地域のコミュニティの意向を汲むことに重点をおきつつあるようで、以前の活動より格段に進歩しているように感じた。
スタッフ一人ひとりから何をしているか仕事の内容をじっくり聴き、一人ひとりに仕事の重要性と謝意を伝え、心から承認する。

10:10
私から今回の訪問の目的について話をする。
まず、これまでのノーマン率いるインドネシア準支部の活動に対して心からの感謝の意を伝える。
そして、「撤退」という、半分は祝うべきことながら、半分はつらい決定をした経緯について、丁寧に説明を行う。
「国連の統計などを見ると、インドネシアは一部の地域を除き、飢餓はほぼ終わったと考えていい。世界にはもっともっと貧しい国がたくさんある。ハンガー・フリー・ワールドは、世界の飢餓を終わらすという使命を果たすために、インドネシアでの活動は一年後に終了することにしたい。そしてこれからの1年間是非頑張って欲しい」
「ここからは私からの提案だが、日本も終戦直後は、飢餓・貧困の国だった。それが十年で飢餓を終わらせ、現在では他の国の支援を行っている。今のインドネシアは私が生まれた頃の日本に似ている。ジャカルタなどは6車線道路だし、高層ビルが立ち並び、私が住む横浜よりよほど進んでいる。インドネシアも日本のように経済発展して先進国となる可能は十分にある。だからこれからはインドネシアが援助する側に回る番ではではないだろうか。みなさんはそれができる能力があるはずだし、少なくとも私はそれができると信じている」
するとスタッフの一人から「どうすれば日本のように発展することができるか」という質問が出た。
「現在の高成長が続けば、インドネシアは低成長を続ける日本にいつか追いつくことができるだろう」と私。
「では日本はどうやって発展したのか?」とそのスタッフ
「私が生まれた頃から約二十年間、日本は平均約8%の経済成長を遂げた。約十年で経済は2倍の規模になり、20年経てば4倍に、30年経てば8倍になる。同じ計算で行けばインドネシアもきっとそうなる」と私。
「日本がうまく行った理由は?」とスタッフ
「まず政治の安定。次に軍事費にお金をかけなかったことが大きい。日米安保条約によりアメリカと同盟を結んだことが経済に資源を集中できた。それから税制が強い累進課税となっていて、あまり貧富の差が広がらなかったことも大きい」と私。
ここで、インドネシア担当スタッフの冨田さんが「中学まで義務教育とし、教育水準の高い優秀な労働力を確保できたことも大きな要因」と議論に加わる。
思わぬ展開に私も冨田さんもびっくり・・・。でもそれくらいスタッフも今後の活動について真剣に考え、日本に学んで少しでも追いつこうという強い意欲の現われだと感じた。

11:00
インドネシア準支部が一年後の2007年3月31日で撤退することの契約書に調印し、続いて、これまでのノーマン率いるインドネシア準支部の活動に謝意を表す感謝状を手渡す。

11:30お祈りの時間
事務局の中の礼拝スペースでお祈りをするために、みんないなくなる。

12:00事務局で地元のインドネシア料理の出前の昼食をノーマンと冨田さんと私の3人でとる。
冨田さんは事前に「とても脂っこいですよ」と言っていたが、スパイシーな中華料理ぐらいにしか感じなかった。とても美味しい!


           (続く)



―地球の飢餓は終わります―――――――――――――
~あなたの小さな行動が地球に大きな違いを創ります~

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Last updated  2006年09月13日 09時16分25秒
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