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2010年08月24日
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カテゴリ:時事

2008年に起きたイージス艦あたごによる漁船の「撃沈」事故。
この事故の際の当直士官の責任を問う裁判が23日に始まりましたが、その中で被告は無罪を主張しているとか。

--
『元当直士官ら2被告が無罪主張「ゆがんだ捜査」 イージス艦初公判』
2010/08/23 10:34

 平成20年2月、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が千葉県房総半島沖で衝突し、漁船の乗組員2人が死亡した事故で、業務上過失致死罪と業務上過失往来危険罪に問われた、衝突事故発生直前のあたごの当直士官で元航海長の後潟(うしろがた)桂太郎(38)と、衝突時の当直士官だった元水雷長の長岩友久(37)の2被告=いずれも起訴休職中、3等海佐=の初公判が23日、横浜地裁(秋山敬裁判長)で開かれ、両被告とも起訴事実を否認し無罪を主張した。

 罪状認否で後潟被告は「世論が沸騰する中、ゆがんだ捜査が行われた」とし、長岩被告は「検察の主張は私の罪を作るための虚構。作られた過失で刑事責任を問われるいわれはない」などと述べた。

 検察側冒頭陳述によると、清徳丸を右前方に確認していたあたごには、海上衝突予防法で定められた「横切り船航法」に基づいて衝突を回避する義務があったと指摘。後潟被告が当直士官だった午前3時40分すぎには、衝突回避する行動を取る義務が生じていたが、レーダーを見誤り、当直交代時に「漁船は停止操業中」などと誤った情報を引き継いだ。

 衝突時の当直士官だった長岩被告については、引き継ぎの誤りに気付いたものの、漫然と回避行動を取らなかったとし、2人の過失が重なった「過失の競合」が事故を引き起こしたと強調した。

 これに対し、弁護側は清徳丸の右転、加速によって新たな危険が生じ、衝突は予測できなかったと主張。証拠として、横浜地検の開示した証拠に基づき、専門家に鑑定を依頼して作成した航跡図を提出し、清徳丸側に事故の主因があるとした。

 この日の公判は昼の休廷をはさんで夕方まで、検察側と弁護側の請求した証拠調べが行われる。第2回公判以降は、漁船の乗組員やあたごの元艦長など関係者らが法廷で証言する。来年1月24日の検察官による論告求刑を経て同31日の弁護側最終弁論で結審、同3月までには判決が言い渡される見込み。

 起訴状によると、平成20年2月19日未明、イージス艦「あたご」に乗船していた2人は、当直士官として漁船の回避義務があったのに、引き継ぎや動静監視が不十分なまま直進を続け、清徳丸と衝突。同船の船長、吉清(きちせい)治夫さん=当時(58)=と長男哲大(てつひろ)さん=同(23)=を死亡させたとしている。

 横浜地方海難審判所は21年1月、裁決で主因が「あたご」側にあると認定し、所属部隊に安全運航の指導徹底を求める勧告を行った。防衛省は同年5月、事故の責任を全面的に認める最終報告書を公表。船渡健1等海佐を停職30日の懲戒処分にするなど、計38人を処分している

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/431263/
--

そういう主張をするという事は誰にも止められませんし、反省していないとか周りが言っても意味があるわけでもありませんね。
まあ、最初の謝罪が口先だけだったのだとしたら、遺族を馬鹿にした話だとは思いますけど。

で、問題は本当に彼らが言っていることが正しいのかどうかでしょう。

彼らは漁船の右転に事故の主因があると主張しているようですが、これは本来通用しないはず。だって、自分達が漁船を右手に見ていたことは認めているのですから、衝突の危険があるなら自分たちが右転しなければならない立場なのは確定事項。漁船が右転していたところで、イージス艦が右転さえしていれば、衝突は回避できたんですから。
これが、右転したのに漁船が左転してきたからぶつかったというなら、漁船に事故の主因という主張もわかりますけど、さすがにそんなは言えませんからね。

そして、漁船が何故右転したかと言えば、イージス艦が海のルールに従って右転すると思っていたからと考えるのが、最も自然だと私は思います。イージス艦が右転するとしたら、直進したり左転するよりも右転する方がより安全に交差できる。そう考えて漁船が右転したのに、それが事故の主因だなんて言っているとしたら、海の男の風上にも置けないって話じゃありませんかね。

一方、本当に漁船との位置関係が現在被告達が主張しているものだと信じているのだとしたら、彼らに水上艦を沈めることを期待するのは無理ってことでしょう。

で、この被告の主張に正当性があるかのような図を産経新聞がネットで流しているようです。

「ようです」と書いたのは、肝心の産経のサイトでは見つけられなかったからですが、Yahoo!の「イージス艦衝突事故」のトピックスを開くと、直ぐ目に入ってくる「清徳丸の航跡主張の違い(イメージ)(写真:産経新聞)」という図のこと。

『イージス艦衝突事故』
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/aegis_collision/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100823-00000109-san-soci.view-000

この「弁護側」という航跡を見ると、あたかも漁船がイージス艦を追い越そうとして前に回り込んでいるかのように印象付けられます。

でも、この図では漁船は衝突前の位置と衝突時の位置が描かれているのに、イージス艦は衝突時の位置しか描かれていない。でも、実際にはその「弁護側」の主張する位置に漁船が居た時にイージス艦がどこに居たのかと言えば、丁度この図の下端あたり。即ち、漁船が右前方に見えていたことには何ら変わりはないのであり、イージス艦は速やかに右転すべきだったことにも何ら変わりは無い。

そういう本来の位置関係をイージス艦だけ衝突時の位置を示すことで隠そうとした意図が、私には感じられます。

自衛隊が民間人を殺したのですから、その自覚はちゃんと持っていただくべき。
こんな図面を使って甘やかしたところで、自衛隊を旧軍のような体質にする、即ち、日本を守るには甚だ心もとない組織にしてしまう意味しかありません。






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最終更新日  2010年08月25日 03時40分15秒
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