750555 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

白砂青松のブログ

白砂青松のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

カテゴリ

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ika@ Re:現代の価値観で断罪云々という詭弁(08/17) 植民地を持とうとする国も植民地になりた…
こわい~@ Re:日本の子供を劣化させようとする産経と東京都(04/10) マッカーサーの証言とされるもの 「largel…
名無し@ Re:「シーレーン防衛」幻想に囚われた人々(02/09) 白砂って誰か知らないけど、コメントが反…
http://buycialisky.com/@ Re:真・豪州安全保障事情2-減員? 増員?(02/20) cialis womangeneric cialis review ukcia…
http://cialisvipsale.com/@ Re:真・豪州安全保障事情2-減員? 増員?(02/20) generic cialis 90 pillscialis mit rezep…

ニューストピックス

2012年02月13日
XML
カテゴリ:時事

前エントリで取り上げたのと同じ記事で、産経の阿比留瑠比記者は菅前首相が東電の「撤退」も勘違いして大騒ぎしたと叩いています。

--
東電撤退も誤解

 3月14日夜、2号機原子炉の破損を懸念した吉田所長が東電本店に「必要な人員を残して作業員を敷地外へ退避させるべきだ」と相談した際にも、「伝言ゲーム」の過程で誤解が生じた。

 これを官邸側は「東電が全面撤退」と受け取り、菅氏は15日午前4時ごろに清水正孝社長を官邸に呼び出した。清水社長は「そんなことは考えていない」と明確に否定したが菅氏は納得せず、午前5時半ごろに東電本店に乗り込み、再び怒鳴り散らす。

 「いったい、どうなっているんだ! あなたたちしかいないでしょ。撤退などありえない。撤退すれば東電は百パーセントつぶれる」

 このとき、菅氏は大勢の東電社員が徹夜で作業を続けていたオペレーションルームを会議室と勘違いし、こんな怒声も上げた。

 「こんなにいっぱい人がいるところじゃ、物事は何も決まらないんだ。何をしているんだ!」

 その場は同席者が何とか収め、菅氏を別部屋に案内したが、菅氏は結局3時間11分も居座り作業を邪魔した。このときも、菅氏周辺から「全面撤退を菅さんが体を張って止めた」「菅さんが首相でよかった」などという情報、コメントがまことしやかに流された。


だが、東電の勝俣恒久会長は3月30日の記者会見で明確にこう否定している。

 「施設にいた800人を超える職員のうち、直接、発電所の運転に関わらない半数の作業員は退去を考えたが、全員を退去させるということは決してなかった」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120108/plc12010803130003-n2.htm
--

東電の一方的な自己保身のためのおとぎ話を鵜呑みにしてというか、菅前首相をたたけるネタならば真偽など関係なく積極的に利用する自称新聞記者によるプロパガンダ発信ですね。

勝俣会長が否定すればそれだけで「明確」なんですかね?
菅前首相も枝野氏も、あれは全面撤退だったと「明確」にその認識を述べているのに、一方だけを取り上げて裏をとろうともしない。とても新聞記者のやることではありません。

で、この勝俣会長の「否定」は東電が作成した資料「明確にこう否定」されています。

--
『福島第一原子力発電所 被災直後の対応状況について』

○「3/15 6:00~6:10頃 圧力抑制室付近で大きな衝撃音が発生」以降の活動内容
・ 6:00~6:10 頃 圧力抑制室付近で大きな衝撃音が発生。圧力抑制室内圧力が
  0MPaabs を示す。
・ プラントの監視,応急復旧作業に必要な要員を除き,一時的に福島第二へ避難。
 
650名が福島第二へ移動,退避直後は約70名が本部に残留

http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110618l.pdf
--

どこが半数ですか。
実際には9割の人員が退避しているではありませんか。
で、菅さんに怒鳴られたのは事実なのですから、彼に矛を収めてもらうために残す人数を増やした、言い換えれば最初に打診した人数は70名よりももっと少なかった可能性大

だったら、「全面撤退」を打診したと受け取るのが自然というものですよ。

だいたい70名ということは原子炉1基あたりでは12名そんな人数で「応急復旧作業」なんてできるはずもない
これは、ただ状態を監視するために必要な人員だけ残したということでしょうね。

私の想像では、東電は全面撤退を打診した。でも政府に拒否された。それでも、しつこく言うから、菅さんは社長を呼び出した。呼び出された社長は、口先では「全面撤退ではありません」と言いつつも、緊急避難で全面撤退をせざるを得なかったという既成事実を作ってしまおうとした。
その意図が透けて見えた菅さんは、経営陣が「政府も認めた」とか勝手なことを言わないように、多くの人が居る前で怒鳴り散らした
そんなところではないでしょうかね。

この件に関する東電の言い訳については別に書きます。

で、菅さんが本社に乗り込んだことのどこが「作業を邪魔した」なんて話になるんでしょうね。本社でどんな「作業」が為されるというのか。非常事態において本社でやることは、現場からの情報を吸い上げて経営側の視点で判断を下す、あるいは他の関係機関やマスコミへの対応窓口となる、そういった話であって、本社に居る人間が直接原子炉を安定化させる「作業」をやっている訳ではない

そして、首相(政府)との調整をするのは東電本社においてはトッププライオリティーの「作業」でしょう。

首相が納得出来ないなら納得させるのが本社の「作業」。それを「邪魔」扱いするなら、東電は現場だけではなく本社も「全面撤退」するつもりだったというようなものです。

続きます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年02月13日 20時51分42秒
コメント(0) | コメントを書く
[時事] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X