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テーマ:政治について(19914)
カテゴリ:時事
東日本大震災による福島原発事故について「民間事故調」とやらがいろいろ調査したそうで、その報告書が公表されましたけど、その中で政府の対応に問題があったことを指摘しているようです。 ま、それはそういう部分もあったであろうことは、誰もが認識していることだと思いますけど、それで鬼の首を取ったかのように菅前首相を叩くネタにしているのが、あの自称新聞記者、実態は政治屋である産経の阿比留瑠比(今後はもう呼び捨てにすることにします)。 -- 原発報告書 パニックと情報錯綜…諫言きかぬ菅首相の暴走 2012/02/28 00:29 福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)の報告書から浮かび上がるのは、「パニックと極度の情報錯綜(さくそう)」(報告書)に陥り、「テンパッた」(同)状況となった当時の菅直人首相や官邸中枢が、現場に無用な混乱を招き、事故の危険性を高めた実態だ。調査の結果、菅氏による「人災」が証明されたといえる。 「厳しい環境の中でやるべきことはやった。一定の達成感を感じている」 菅氏は昨年8月の首相退陣表明の記者会見でこう自賛した。だが、報告書が指摘するのはむしろ、やるべきでないことばかり繰り返した菅氏の姿だ。 報告書によると菅氏が東日本大震災発生翌日の3月12日早朝、東京電力福島第1原発を視察することに、当初は枝野幸男官房長官(当時)も海江田万里経済産業相(同)も福山哲郎官房副長官(同)も反対だった。 ところが、「言い出したら聞かない」(報告書)菅氏は視察を強行する。視察に同行した班目春樹原子力安全委員長は現地に向かうヘリ機中で種々の懸念を説明しようとしたが、菅氏は「俺は基本的なことは分かっている。俺の質問にだけ答えろ」と聞く耳を持とうとしなかった。 また、菅氏は第1原発に代替バッテリーが必要と判明した際には、自分の携帯電話で担当者に「大きさは」「縦横何メートル」「重さは」などと質問し、熱心にメモをとっていた。同席者は「首相がそんな細かいことまで聞くというのは、国としてどうなのかとぞっとした」と述べたという。 菅氏が官僚機構に不信を抱き、セカンドオピニオンを求めるために3月中に次々と6人もの内閣官房参与を任命したことには、当時からメディアで「船頭多くして船山にのぼる」という批判が強かった。この点について枝野氏は事故調に「常に『やめた方がいいですよ』と止めていました」と証言した。官邸中枢スタッフもこう述べている。 「何の責任も権限もない、専門知識だって疑わしい人たちが密室の中での決定に関与するのは、個人的には問題だと思う」 菅氏が原発事故の初期段階以降も他の閣僚や事務レベルに適切な権限委譲を行わず、引き続き直接的な関与を続けたことへの批判も指摘されている。 「(政府と東電の)統合本部の士気を低下させるから、なるべく菅さんが出てこないように言ってほしいと何人かから頼まれた」 これは官邸スタッフの言葉だ。同様の証言は報告書を待つまでもなく、当時から枚挙にいとまがない。 報告書は「菅首相の個性が政府全体の危機対応の観点からは混乱や摩擦の原因ともなったとの見方もある」と指摘する。ただ、これは「前首相」に一定の配慮を示した控えめの表現だろう。(阿比留瑠比) http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/547456/ -- よくもまあ、これだけつまみ食いができるものだと、ある意味感心します。 彼が、この記事の中で菅前首相批判に使っているネタはほとんど「匿名」。 「同席者」「官邸中枢スタッフ」「官邸スタッフ」などなど。 実際に名前が載っている人の言葉はそこまで強く批判しているものではないので、迫力不足と思ったんでしょうね。実際その通りであり、いろいろと問題のありそうなこの報告書ですら、菅さんの行動に対して一定の評価をしているのです。 そして以前のエントリで書いたように、阿比留瑠比は東電の撤退話について、 -- だが、東電の勝俣恒久会長は3月30日の記者会見で明確にこう否定している。 「施設にいた800人を超える職員のうち、直接、発電所の運転に関わらない半数の作業員は退去を考えたが、全員を退去させるということは決してなかった」 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120108/plc12010803130003-n2.htm -- として、菅さんが全面撤退と「勘違い」して怒鳴り散らしたなどと書き散らしていた。 ところが、この民間事故調の報告書では、あれは全面撤退だったと認定している。つまり、この人が自分が東電に騙されてというか、積極的にあの嘘の拡散に加担して他人を誹謗中傷した「阿比留瑠比による人災」が、当人の言葉によればこの報告書によって「証明されたと言える」んですけどね。 自分に都合の悪いことにはすっかり頬被りしてつまみ食い。 どの面下げてこんな記事を書いているのかと、ホント、問いつめたくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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