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埼玉県所沢市で学習塾を営む塾長の頭ん中

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別館に向かう途中 New! sakuratimesさん

2007.02.07
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就職活動中の第1期卒塾生であるK先生と
第2期卒塾生であるS先生、そして同志T先生と僕とで飲み会を開いたとき、
就職活動の話になった。

そこで思い出した僕の就職活動の話。

あまりに恥ずかしい話なので、書くことを少し躊躇するが、
2人の若き教え子は、この話に非常に影響を受けたようなので、
これから就職活動する人たちのために書いておこうと思う。



僕は小学校以来の熱烈な教員志望の持ち主だったので、
教員試験を受けた上で、
もしダメだったときの腰掛のつもりで教育業界を回った。

ちょうど就職氷河期ど真ん中だった。

大学3年生だった僕は、とりあえず就職活動の本を斜め読みした後で、
「何も考えず、素のままで行こう。素が一番。
それでダメなら縁がなかったって事だ」

そう考えて、ろくに何も考えず気楽に行った。

そう、あれは一次選抜の筆記を難なくクリアした後の2次選抜。
1対1の面接だった。

まずはお約束の志望動機。

教員志望なのだから教育にかけては思い入れは強かったが、
なぜその会社なのかと問われた時に困った。

素が一番!と正直に、
「教育関係ならばどこでも良いと思っています。
この面接の中でお互いが必要と感じたところが第一志望になるでしょう。
僕は何を聞かれても正直に話します。
その中で僕が必要だと感じましたらお採り下さい。」

そう堂々と言ってのけた。

悪しき平等論だと今は思う。

当時は、人は皆平等なのだからと、
会社の採用担当者だろうと、年配の方だろうと、
対等だと思っていた。

俺が欲しければ欲しいと言え。
欲しくないなら次へ回るさ。


そう思っていたのだ。
まったくもって愚かなガキだ。

そんな態度の僕に、その方は、静かに、けれども強い口調で言った。

「社会には立場がある。人としての平等とは話が違う。
社会的にはキミと私とでは立場が違う。」


そして、こう続けた。

「キミはウチに入りたいと言って来た。だから、私は時間を割いてここにいる。
キミの話を聞こうと思ってここにいる。
それがキミの方からそのような態度をとるのであれば、
その時点でキミと話す気はない。
自分の立場、相手の立場、社会という場を知らないばかりか
考えようともしない者を、我が社は必要とはしないのでね」

というような話をされ、僕は部屋から出された。

それから家に着くまで、ずっ~と言われたことに対して考えた。

考えて考えて、そして、その人事担当者が感情的にもならず、
諭すように僕に話してくれたことに感謝した。

後日、その会社に電話し、その担当の方に心からお礼を伝え、
そこからすべてを一から考え直し、やり直すことを決めた。

勉強もした。
いっぱいいっぱい考えて過ごすようになった。

「素のままが一番」
「あなたはそのままで十分にすばらしい」

こういった言葉は、耳心地は良い。
しかし、それはあくまで人としての話であって、
現実社会では違うのだ。

当たり前だ。

よく考えたら至極当然のことだ。

こんなことになぜ気がつかなかったのかと思うほど、
僕は愚かだった。




それ後、受けた会社は10社を軽く超えたが、一つも落ちなかった。
すべての会社で内定をいただくことができた。

あの人事担当者の言葉は、
その後の僕の人生を変えたと思う。

就職活動。

それは、大事な友人と大きな学びを得ることができる貴重な機会。
いろいろな会社を見ることで、
社会の仕組みや社会の先輩に触れられる貴重な機会。

少なくとも僕はそうだった。

今から就職活動を始めた学生達には、
ぜひ、楽しんで、考えて、一秒一秒を過ごしてもらえたらなと思う。





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Last updated  2007.02.07 19:45:49
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