歴史:香料・植物療法の発達 (5世紀~15世紀)
香料・植物療法の発達 (5世紀~15世紀)(1)中世アラビア 精油の蒸留法は錬金術から生まれた。錬金術は古代ギリシャやヘレニズム文化で始まったが、その後ヨーロッパ・アラビアで発展し続けた。キリスト教では黒魔術として排斥(はいせき)された。イスラム世界アラビアでは受け入れられ大きな発展を遂げた。【イブン・シーナ(アビセンナ)】980~1037年 アラビアの哲学者・医学者※功績 精油の蒸留法を確立し、治療に応用した。「医学典範(カノン)」を著した。哲学者としても医学者としても名精が高く、「存在論」を提唱した。精油の医学への利用はアロマテラピーの原型と言える。(2)中世ヨーロッパ僧院医学(教会で行われていた薬草中心の医学)中世半ばになると、やがて医師が必要となってきた。特にイタリアの港町サレルノは「ヒポクラテスの町」と呼ばれて医学が発展し「サレルノ養生訓」などのすぐれた著書が生まれヨーロッパ全土に広がった。1140年に、サレルノ領主であるシチリア王が医師国家免許制度をはじめて設けた。サレルノはイタリアナポリから60kmほど南の港町。1095年~1291年 十字軍の遠征により東西文化が交流し、ハーブ、精油蒸留法などがヨーロッパに伝わった。14世紀中頃 「ハンガリー王妃の水」ハンガリー王妃 エリザベート1世は若くして夫をなくし、君主として善政をしいていたが、晩年手足が痛む病気にかかった。それを気の毒に思った修道院の僧が、ローズマリーを主体に作った(ローズマリーの浸出液やアルコールなど)「痛み止め」液を献上したところたちまち治り、70歳を過ぎてから隣国ポーランドの王子に求婚されたため、「若返りの水」と呼ばれている。15世紀に、アルコールが酒酔いの原因だとわかってきた。人気ブログランキングへ参加しました(*^-^*) 励みになりますので,ぽちっと一押しお願いします。 クリックありがとうございます