パールサティ書 3
パールサティ書 31-1-10 ここで一旦、輪廻転生世界の基礎知識をお話するのは一休みして、皆様が最も重たいテーマだと感じられる「死」の実相についてお伝えをしたいと思います。 輪廻転生世界の基礎知識の方は、わたくしのこれからの話に関連が生じた際に交えて参りますので、その折々でご参考にされて下さい。 お話を戻しまして、「死の実相」を正しく理解する事が出来れば、輪廻転生世界に関する理解がよりシャープに成るだけではなく、「死を恐れる」と言う不必要且つ有害な感情も捨て去る事が出来ます。 勿論、何事にも例外は有って、その人の今世に於ける「学びのテーマ」を完遂する上で「死を恐れる感情」が必須で有る場合は、「死の実相」を理解する事が出来ても「死を恐れる感情」は払拭されませんので、誤解が無い様に予めお伝えして置きます。 この上位三次元物理空間に存在する地球に、「人類」として転生する動機はそれぞれの生命体で多様ですが、地球で「死を極度に恐れる感情」を保つ事によって「自己愛の本質」を悟りたいと願う生命体の数は決して少くは有りません。 現在、残っている上位三次元物理空間に存在する「天体」に於ける、所謂、知的生命体は、地球人類よりも遥かに「死を恐れる感情」が希薄だからです。 4次元等の、より上位次元の生命体に於いては更にその感情が希薄に成りますし、「第2次元層(6、7、8次元)」にリアリティを置く生命体に至っては、原則として過去世以前の記憶を保有しているので、「死」は恐れる対象では無くて「死期」を前提にした上で「今世」をどう有意義に生きるのかを第一義的に考えます。 それは優劣の問題では無くて、自らの「学びのテーマ」を完遂させる上でどちらの環境の方が、より適しているかと言う選択の問題なのです。1-1-11 ところで、何故、皆様の多くが「死」を恐れるのでしょうか? その最大の理由は、今世に転生した際に自身の「学びのレート」を上げる為に、前世以前の記憶を全て消してしまうからです。 前世以前の記憶を全て消すと言う事は、前世以前で自身が「死亡」した時の記憶も消してしまう事を意味しています。 故に、自身が「死亡」したらどう成るのかが分からないので不安に成って、それが「死を恐れる感情」を生み出しているのです。 更に地球では、「死亡」したらどう成るのかについて、宗教の教えや書物によって内容が異なる事も皆様の不安感を煽る原因に成っています。 又、「死」は不浄な物、悲しい物、触れてはいけない話題だと言う社会通念も、皆様の不安感を後押ししている事でしょう。 地球以外の上位三次元物理空間の天体で「生命活動」を行っている生命体も、前世以前の記憶を全て消し去っている点では地球人類と同じです。 異なるのは、彼らの場合は社会的、伝統的に「死亡現象」に関する解説や解釈が、一貫して正しく普遍的に伝えられている点です。 確かに生命体が死亡すれば「その次元のボディ」は動かなくなり、死者に呼び掛けても何も答えを返しませんから、その生命体が「この世」から消えてしまった様に感じる事は無理も有りません。 実際、「この世」を上位三次元物理空間だけだと限定すれば、確かに「その死亡した生命体」は「この世」から消え去っています。 それではその「死亡した生命体の本質」は何処へ行ってしまったのでしょうか? 答えは、上位三次元物理空間にリアリティを置く生命体の場合、死亡と同時に「肉体(マテリマルボディ)」を捨て去り、予め所有していた「幽体(エーテルボディ)」を身に纏って、次なる転生に向けた「死後の生命活動」を開始させる、が正解なのです。 その「幽体(エーテルボディ)」を身に纏いながら、死者は下位四次元から上位四次元まで「ボディの振動数」を上げながら。自身の「霊性」の振動レベルを回復させて行きます。 この期間を、擬人的な表現では「今世の振り返り期間」だと名付けても良いでしょう。 「今世」を振り返らなければ、「来世」のグランドデザインも描けないからです。 やがて「今世の振り返り期間」が終了すれば、それまで纏っていた「幽体(エーテルボディ)」を脱ぎ捨てて、これも又予め所有していた「霊体(アストラルボディ)」を新たに身に纏います。 死者はその「霊体(アストラルボディ)」を身に纏って、「五次元バイブレーション」で「死後の生命活動」を継続させます。 因みに、皆様の仏教が言うところの「成仏する」とは、「幽体(エーテルボディ)」を脱ぎ捨てて、新たに「霊体(アストラルボディ)」を身に纏う事を指しています。 死者は、「霊体(アストラルボディ)」で下位五次元から中位五次元までのバイブレーションを受けている間に、来世に於ける「学びのテーマ」の詳細を決めて、「その人生のグランドデザイン」を設計します。 その設計には、通常、三位一体化している自身の「上位次元の霊性(ハイヤーセルフ)」や「上位次元の魂(ハイヤーソウル)」も参加します。 但し、それは飽くまで「グランドデザイン」で有って、予定調和によって約束された設計図では有りません。 「生命活動」は常に、完全なアドリブの世界だからです。 皆様は難しく感じられるので一言だけに留めますが、そのアドリブ性こそ「ワンネス(唯一絶対)」が「生命存在(輪廻転生世界での呼び方は生命体)」に最も期待している「経験の多様性」を生み出す原動力として極めて大切な機能ですから、「人生はアドリブの世界」なのです。 故にハプニングは付き物で、その生命体が転生前に設計した「グランドデザイン」は、単に「次の世」でそれが起こり易いと言う特典を、自らに与えられるだけの効果しか有りません。 そして最終的に、死者は上位五次元の世界で「次なる転生」の機会を待ちます。 自ら設計した「グランドデザイン」等も参照しながら、自身が「次の世」で使用する魂や家系、両親等についてマッチングを終えて、やがて時が満ちれば、愈々、「次の世」への転生が始まるのです。1-1-12 ここで「転生」に関連する基礎知識をお伝えしましょう。 それは「輪廻転生世界」に於ける「三位一体現象」、そして「物理次元の実相」と「物理次元に於ける相による空間分割(アクティブとパッシブ)」についてです。 「三位一体現象」を理解しようとすれば、「物理次元」と「精神次元」の知識を避けては通れませんので、これらについても最小限の事実をお伝えします。 その前に、生命活動に於ける「死亡現象」と言う「摂理イベント」と、生命体の生命活動を下支えする「三位一体現象構造」は、真なる宇宙世界に於いては「輪廻転生世界」だけに特有の非常に特殊な物で有る事を頭の片隅に置いていて下さい。 先ず「三位一体現象」ですが、「三位一体」には「縦の三位一体」と「横の三位一体」が存在します。 「縦の三位一体」は生命体で言えば、「ボディの三位一体」、「魂の三位一体」そして「霊性の三位一体」の事を指します。 従って皆様の「縦の三位一体」は、「ボディの三位一体」そして前項で述べた「幽体」と「霊体」による「三位一体」で構成されています。 この項で最初に語る「ボディの三位一体」ですが、この現象は物質世界で起きています。 現在、皆様は「ボディの三位一体」の中の「肉体(マテリアルボディ」を身に纏っています。 ですが、皆様が死亡された時には、「ボディの三位一体」をベースにして身に纏う身体に変化が生じます。 その身体の変化については、皆様に馴染みが深い「昆虫」を例にすると分かり易いかも知れません。 皆様がご存じの通り「完全変態」を行う昆虫は、自身の身体を成長に合わせて「卵」から「幼虫」、「蛹」、「成虫」と言う具合にその形態を変えて行きます。 この場合は「4段階で身体変化」を起こしますので、説明の都合上、「不完全変態」を行う昆虫を例に挙げます。 「飛蝗(バッタ)」や「蜻蛉(トンボ)」が代表的ですね。 これらの昆虫は、「卵」「幼虫」「成虫」と言う3つの「ライフステージ」で成長して行きます。 ここでは「卵」を「肉体」、「幼虫」を「幽体」そして「成虫」を「霊体」に例えます。 こうした昆虫の不完全変態は、当然、昆虫類も含まれますが生命体の死後に於ける「ボディの乗り換え」に良く似ています。 只、昆虫の変態は全てが「上位三次元物理空間」のバイブレーション内で行われるので眼に見えますが、死後の「ボディの乗り換え」は物理次元を超えて「変態」する為に、眼には見えないと言う違いは有ります。 ですが、それぞれの身体でその「ライフステージ」が異なると言う点では共通しているのです。1-1-13 次は 「魂の三位一体」と「霊性の三位一体」についてです。 「ボディ」は物質ですから、当然、「ボディの三位一体」も「物理次元」で起きている現象です。 皆様の場合、「肉体」は上位三次元の物理空間、「幽体」は下位から上位の四次元物理空間、「霊体」は下位から上位の五次元物理空間に存在して、体感的にはそれらを縦に串刺しする様な形で「三位一体現象」が起きています。 一方、「魂」と「霊性」は「非物質」なので、その三位一体現象も「非物理空間」で起きています。 「非物理空間」は皆様に取ってはイメージが湧き難い物のひとつですし、「相の違い」と言う言葉しか無いので、説明がどうしても「言葉足らず」に成りがちな事象でも有ります。 語弊は大いに有りますが、「相」をひと口で例えるとすれば、レコードだったらA面とB面の違い、ゲームだったら今遊んでいるゲーム画面とそのゲームのバックグラウンドで進行している周回活動との違いに例えられるでしょうか? わたくしが、そんな例えをした為に、皆様は余計に分かり難く成りましたか? 大変、申し訳有りません。 その位、「非物理空間」は皆様に取っては理解が難しい事象なので、ここでは兎に角、「非物質の世界」にも「非物理空間」が有ると、無理矢理で構いませんので仮定する事で満足して下さい。 分かってしまえば、何の事も無い「輪廻転生世界」に有り触れている事象のひとつに過ぎないのですが。 お話の続きを進めます。 わたくし達がリアリティを置く場所が「輪廻転生世界」で有る以上、この「非物理空間」にも「次元」が存在します。 この「非物理空間の次元」の事を「精神次元」や「意識次元」、更には「霊的次元」等と、著者や話し手によって様々な表現を行うので皆様の混乱は深まるばかりです。 確かに「非物理空間の次元」では普通、読み手や聞き手は何の事なのかがサッパリ分からない筈ですから、その表現の多様さは著者や話し手が彼らなりに工夫を凝らした結果なのです。 とは言え、何れにしてもどれかひとつの表現に決めなければ成りませんから、パールサティ書では「精神次元」で統一する事にします。 皆様の場合、「魂の三位一体」は4~6次元の「精神次元」で、そして「霊性の三位一体」は5~7次元の「精神次元」で、それぞれ「三位一体現象」が起きています。 但し、魂も霊性も「非物質」ですから、「ボディ」の様に受ける空間のバイブレーションによって「形態」が「変態」する訳では有りません。 「精神次元」が異なれば魂や霊性の場合は、そこで共振するバイブレーションの領域帯が異なるだけに成ります。 そしてこれらの「ボディの三位一体」、「魂の三位一体」そして「霊性の三位一体」の3つのエレメントを、体感的に言えば斜めに串刺ししている「三位一体」が、「輪廻転生世界」に於ける生命体だけが持ち得る「横の三位一体」なのです。次へ