我が家にはハナミズキが1本ある。花は毎年殆ど着かず、精々20個止まりである。
日当たりは良いとは言えないが、決して悪くはない。咲かないのは、恐らく土の下に建設当時のガラが沢山入っていて、根の発達が良くないのであろう。
ハナミズキの花芽は一寸変わった形をしている。拡大してみると、形ばかりでなくその構造も普通の花芽とは違うことが分かる。
ハナミズキの花芽.芽鱗がない(2007/12/27)
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芽鱗がなく、直接「花弁」に包まれている。この「花弁」、これまで萼片だと思っていたが、調べてみると総苞片だそうである。
萼は花の一部だが、総苞片は花序全体を包む苞で、葉っぱの一種である。尤も、花も発生学的には葉の変形ではあるが、少し意味が違う。
別の花芽(2007/12/27)
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総苞片だと言うことは、逆にハナミズキの「花」の中心にあるのは、本当の花が沢山集ったものであることを意味している。これまでハナミズキの花を細かく見たことは無かったが、今度咲いたらマクロレンズで撮影してみよう。
1枚目の花芽を正面から見たもの.総苞片の間から本当の蕾が見えている(2007/12/27)
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このハナミズキの花芽、実は昨年の暮に撮ったものである。正月に掲載するのに向いた題材なので、元旦にもう一度撮り直して使おうを思っていたのだが、暮にやって来た植木屋さんが、何を間違えたのか、写真の撮り易い位置にある花芽を全部切ってしまった。御蔭で撮り直すことが出来ず、今頃になって登場したのである。