国土交通省施策
平成20年度道路施策が発表された。具体的な施策は下記のとおりである。1 国際競争力の強化2 地域の自立と競争力強化3 安全で安心できる暮らしの確保4 環境の保全と豊かな生活環境の創造5 高速道路ネットワークの効率的活用・機能強化上記施策は平成19年度とほぼ同じであり、特に目新しい施策は無い。昨年から道路特定財源の一般化が取り上げられるようになったが、今月上旬に発表された道路中期計画の素案では、今後10年間の道路整備にかかる費用で一般財源化にまわせる余裕は無いとのことである。この試算はおおざっぱであるが、地方の未整備区間を考慮すると、ある程度は妥当である。しかし、これはあくまでも道路整備に着目した場合だけであり、社会福祉等の他の政策とのバランスを考慮した場合は、無駄な投資になる可能性もある。財源一般化を強調するマスコミはこの辺を突いているのであるが、建設業界に属するものとしては複雑な心境である。話を戻すが、平成20年度の施策で最も重要視されるのは「環境保全」と考える。地球温暖化防止が強く叫ばれる中、北海道洞爺湖で開催されるサミットは超目玉イベントである。平成19年度は「観光立国」がキーワードであったが、それほど目立った話題は無く、今年はそのようなことがないことを願う。