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カテゴリ:道路
政府は20日、道内と沖縄県内を対象に「ユビキタス」特区を創設することを決定。総務省は2008年度の創設に向けて具体的な候補地の選定を進め、年内に決定する。特区になれば研究施設進出や新技術活用などで地域活性化につながると期待されている。
特区では、携帯電話用の電波のうち使われていない周波数を、情報技術(IT)企業や自動車メーカーに開放、先端通信技術の開発に役立てる。通常は割り当てられた周波数を他に使われることはできない。使われていない周波数が多く混信の心配がない北海道と沖縄が対象地域に選ばれた。 具体的には下記の事項を想定している。 (1)電子タグ(電子荷札)や携帯端末を使った農作物などの流通管理 (2)無線を活用する遠隔医療・介護サービス (3)自動車と歩行者の衝突を防ぐ道路システム 特区は2011年までで、総務省は今後、具体的な自治体の選定を進めるとともに利用企業を公募する。 「ユビキタス」は「いつでもどこでも」必要な情報に接続できる環境を指す。今年2月に経済財政諮問会議の民間議員が「電波特区」の名称で提案したことを受け、総務省が検討を進めていた。 2007/4/21 朝刊より ユビキタス社会とは、近年技術革新が著しい情報化社会(IT)の発展に伴い、近々に到達するであろう理想的なインフラ整備である。用語の定義を下記に示す。 ユビキタス(ubiquitous)の語源はラテン語で「いたるところに存在する」という意味。ユビキタス社会とは、現状のIT社会がさらに成熟し、場所や時間に制限なく情報を自由自在にやりとりできる社会を意味し、理想的な近未来社会像として盛んに取り上げられているテーマ。この技術は、無線ネットワーク技術の進歩と、「ICタグ」と呼ばれる小型情報機器の技術進歩を融合させ、誰もが気軽に欲しい情報を入手、活用できる社会、則ち、これまで馴染みづらいとされてきた人間の日常生活と情報通信技術の隙間を埋めるべく発展させる技術概念。 さて、今回の総務省の発表で北海道のどこかの自治体が特区に選定されるわけであるが、(1)~(3)の事項を可能にするにはある程度の人口と企業の存在が必要となる。札幌以外で考えれば旭川、函館、釧路あたりが有力であろうか。 建設業界としてはやはり(3)「の事項が気にかかるところである。自動車と歩行者の衝突防止システムは、最近ニュースで目にしたが、カーナビゲーションシステムの高性能化による運転者に歩行者の存在を知らせる危険予知機能である。これは道路業界と情報業界の融合であるITS道路システムの目指すサービスであり、道路業界に身を置く私にも興味深い内容である。 しかし、悲しいかな私の車にはカーナビなるものが無く、ETCも当然無い。ITSに興味を持ちながらも、その効果を体験していないのはいかがなものかと日々思っているわけであり、そのうち余裕がでてくればカーナビくらいは装備しようと思っているのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/22 12:49:31 AM
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