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カテゴリ:鍛練日記
北京の我が家のボロアパートを出て、まっすぐ南へ下ります。途中大きな橋(北太平橋)があるでしょ。 そこもまっすぐ南へ1kmほど下ると北京師範大学があります。 多くはその大学の敷地内で練習をしています。
今日は比較的涼しかったのだが、毎日毎日以上なほど汗をかく。 先日新しい生徒が入門した。 郵電大学の4年生、内モンゴル出身のとても人のよさそうな笑顔の青年だ。 最近練習中に李先生に何度も何度も注意されるのが、もっとも基本的な「手」の形と「目線」だ。 よく手に妙な力が入り引きつっていたり、明らかに相手の腕を意識している人が多いが「用法」は必ずしも一つではないので、そのような癖がつくと実戦や推手などで臨機応変に対応できないわけだ。さらに体に力が入れば入るほど、動きが遅くなりましてや発勁などうまく使えなくなる。 「目線」がなぜ注意されるのかと言うと、とにかくギャラリーが多いのだ。とくに中国人は見る位置が妙に近い。 行動の先に人が居ると目が合うのでなんとなく視線が下に向いてしまう。 とくにきれいな女性だとさらに顕著になる。 なんだかんだ言って李先生も「おっ、あの子かわいいな」などと言ってからかう。 李先生に言わせれば 「つまらんふにゃふにゃした太極拳を人がみるか? さらにこれから大会に出場するのにどうすんだ?」という事だ。つまり私の拳は少なくても、一部の人の興味は引けるようだ。 うぬぼれているわけではないが、知らない人に何度が撮影されたり、現在の生徒の数人は私の套路を見て入門を決断している。 もちろん私も努力しているが、なにより特筆に価するのは、李先生の指導方法だ。まだ李先生の指導が始まってから、一年もたっていないのだ。 李先生の指導ポリシーは基本的にマンツーマン。 外国人の指導暦がとにかく豊富で「外国人のほうが真面目な気がするから、外国人の方がええの」と言う。 一度にたくさんの生徒に指導するスタイルが嫌いなので、よく団体、大学、クラブで指導してほしいとの要望を断る。 さらに民間武術家の先生は、基本的に商売で教えているわけではないので、態度の横着な、かわいくない、情熱のない生徒には教えない。 北京に来るなら紹介してあげますよ。教えていただける保障はありませんが、酒を飲むのが好きな人なら大丈夫だと思うよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.22 23:01:06
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