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カテゴリ:有川浩作品
塩の街-briefing- 世界が変わる前と後
有川浩/著(電撃hp vol36 掲載:メディアワークス刊) 先日感想を書いたばかりの『塩の街 -with on my precious- 』 ですが、短編(番外編?)が電撃hpに載っていたので、ちょっと紹介。 今回の短編では、本編で登場した自衛官、野坂三曹のお話です。 まだ、世界が塩に侵される前――彼女の苗字がまだ「野坂」ではなかった頃から物語は始まります。 本編で彼女が語った、「付き合っていた同僚と、塩害がきっかけで結婚に踏み切った」お話が描かれています。 本編の主人公たちは顔見せ程度で、野坂三曹夫妻のことを掘り下げてある。 どちらかと言えば、野生時代の短編『くじらの彼』的な物語だ。 電撃読者にどのように受け入れられるのか、ちょっと気になるところである。 『くじらの彼』が『遠距離』ならば、こちらは『近距離』な、いわば社内恋愛。 ただ、恋愛話だけで終わらず、本編でも見せた彼女の人間的な『弱さ』がここでも書かれています。 その『弱さ』は、見ようによっては『強さ』に映るかもしれない。 女性の心を掴むには、その『見えない弱さ』に気づけるかどうかなのかもしれませんね。 人間的『弱さ』、人間的『強さ』なんてものは見方によって変わるし、本人の気の持ちようによっても変わると思います。 この短編はそこのところを描きたかったのかなぁ・・・。 そんな風に思いました。 野坂三曹って、結構僕と近い考え方をする人なんだ。 そう感じました。 でもそれは、皆そうなのかもしれません。 要するに、自分が幸せと感じるなら良いのだ。 世界が平和であるに越したことはないが、その前に、自分と自分の大切な人が幸せかどうか。 それが問題なのである。 ただ、 できうるならば、自分の周りの人も幸せであって欲しい。 他人であっても、特に好感を持てるような人にはね。 あなたはどうですか? さてみなさん、 これは、あくまで僕の感想です。 でももし、この感想を読んで心を惹かれる『なにか』があったとしたら、読んでみてはいかがですか? もしかしたら、あなたの『傑作集』に入る作品かもしれませんよ。 塩の街『本編』を読んだ人には、特にオススメの作品です。 そして、この短編を読んで『面白い』と感じたけど『本編』を読んでいない、と言う人。 『塩の街 -with on my precious- 』はきっと気に入ると思います。 読んでみてはどうでしょう? オススメの作品ですよ。 個人的「有川浩作品」感想一覧 ↑個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/06/21 10:32:22 PM
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