テーマ:宇宙(894)
カテゴリ:航空・宇宙
NASAは19日、新しい有人月着陸計画を発表した。2018年に4人の宇宙飛行士を月面に送り込み、1週間滞在させて、月基地建設の準備作業を行う。
打ち上げには、スペースシャトルの主要推進システムを受け継いだロケット2機を用いる。実現すれば、1972年のアポロ17号以来、46年ぶり7回目の月着陸を果たすことになる。 NASAの計画によると、有人探査船(CEV)を搭載する小型2段ロケットと、月着陸船を搭載する大型物資輸送ロケットを別々に打ち上げ、宇宙空間で両者をドッキングさせて月を目指す。(読売新聞) 要約すれば、「スペースシャトルの技術を利用して、もう一度アポロ計画を行う」と言った感じでしょうか? 新しい技術を使うのではなく、既存の信頼性が高いシステムを使うことにより、より安全に人員や物資を輸送しようというわけですね。 ニュース記事を見ると、なんだか月を目指し、将来的には火星へ・・・・・・という所ばかりクローズアップされていますが、一応ISS(国際宇宙ステーション)への物資輸送や人員輸送も視野に入れた輸送システムのようです。 ちょっと安心しました。 しかし、スペースシャトルでの打ち上げを想定して作られている日本の「きぼう(JEM)」は、ちゃんとシャトルで打ち上げてくださいね。 「シャトルは危ない、次世代型で打ち上げるんで仕様変更して」とか言わないでほしいなぁ・・・・・・・。 とか、愚痴はこのくらいにして、次世代宇宙輸送システムの話に戻しましょう。 次世代宇宙輸送システムの特徴は「人員」と「物資」の輸送を完全に分けたところですね。 つまり月に行く場合は、乗組員(&再突入カプセル)と月着陸船は別々に打ち上げて、宇宙空間でランデブー→ドッキング後、月へ向かうようです。 ということは、同時期に2つのロケットを打ち上げることになるわけですよ。 こういうところは、さすがアメリカって感じですね。 とても日本には真似できません。 次期有人探査船(CEV)はアポロのカプセルと同じような形態ですが、大きさは3倍になり、4人の宇宙飛行士を一度に月へ運ぶことができるとのこと。 また、再突入カプセルは最高10回の再利用が可能らしい。 突入時の空力加熱に対する熱防御システムは、再使用時に交換するらしいから、アブレーター(融除材)の塗布が中心になるのでしょう。 ちなみに、アポロで言う「司令船」の部分は再突入時に破棄するようですね。 (デブリはシャトルに比べると増えそうですな) 一方、輸送機のほうは、アポロをつきに運んだ「サターンV」並みにデカいです。 こちらで、シャトルとの対比が見れます。 なんか、「H-2ロケット」の巨大版って感じです。(^_^;) もっとも、こちらは主機に5発の液酸/液水ロケットを使うようですね。 さすがに、月輸送船を運ぶだけはあります。 シャトルのエンジン技術を使うとなると、使い捨てにするのがもったいないくらいです。 まぁ、そのぶんコストダウンは可能でしょうが、信頼性は折り紙つきですからね。 しかし、人員輸送機の方も、かなりデカいですよね。(^_^;) これなら、ISSへ上がるくらいは単機でも行けそうです。 それに、脱出用ロケットも装備されて安心だし、打ち上げ時に断熱材が落っこちて再突入カプセルに損傷を与える心配もない。 これは、早いところ作ってもらって、次世代の安全な宇宙輸送システムを確立して欲しいものです。 そんでもって、さらに発展させた宇宙往還機の研究もどんどん続けてくださいね。 期待してますよ、NASAの皆さん。 (あとは、予算の問題だけか?・・・・・それと、ブッシュさんの支持率、上がるかな?(^_^; ) ↑個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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