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カテゴリ:有川浩作品
『三匹のおっさん 第三話』
有川浩/著[別冊 文藝春秋 2008.7(第276号)掲載:文藝春秋刊] 別冊 文藝春秋 2008年 07月号 [雑誌] 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんが描く連作短編の第三話です。 ようやく読みました。(^^ゞ←相変わらず、雑誌関係の発売日が覚えられないヤツ・・・・orz 第一話がキヨさん、第二話がノリさんの当番回とするならば、当然第三話はシゲさん関連のお話。 そう予想していたし、確かにシゲさんに関わるお話だったのですが・・・・・ ・・・ ・・・ ・・・なんか、祐希と早苗の出番が増えていますね。(^_^;)・・・・ってか、若い二人のシーンが物語の中でかなりのウェイトを占めていましたよ。 その辺は、やはり有川浩です。 ここぞと言う時に、戦力の投入を惜しみませんねw ただ、さすがに高校生同士ですからなかなか初々しいというか、爽やかな感じが前面に押し出されていますよ。←図書館シリーズとは、また違った恥ずかしさwww その分、3匹のアクションは減ったように感じますが・・・・・・そこはそれ。 読み終わってみると、「若く出逢ったばかりの二人」、そして「長年連れ添った夫婦」という相対する構図が出来上がっています。 なかなか侮れないなぁ。←それぞれの関係を比較しながら読むと、また興味深い。 おっさん達の活躍は、確かに減りました。 けど、その分当番回のシゲさんが、おいしいトコロをしっかり持っていきましたよ。 やっぱり、最後はおっさんで〆だねw(^.^) 以心伝心。 阿吽の呼吸。 ツーカーの仲。 ・・・・・・そんな関係だからこそ、生じてくる齟齬。 そこを突いてくる、他人の悪意。 近年増えているという、熟年夫婦の問題も取り上げられてます。 身近で考えると、自分の親。 うちの父親なんかは、完全にシゲさんタイプです。 何も言わなくても、判るだろ? たぶん、そう思っていますよ。 だからって、その関係が簡単に揺らぐとは、もちろん思っていません。 それでも、実際にその関係がどれだけ強いものであるかは、具体的な危機が迫らないと判らないですよ。 果たして、うちの親父はそう言うことに耐えられるか?! ・・・・・ ・・・・ ・・・無理な気がする。(-.-)←きっと、母に先立たれたりしても気落ちして、後を追うように逝ってしまうんじゃないかな。 こう言うとき、男は案外弱いモノですよ。(-_-;) さて、今回おっさん達は、祐希と早苗の後ろに隠れて裏方に徹しているように見えました。←当番のシゲさんは、別格だけどね。 もちろん、「情報」は重要です 近代に於いて「情報」こそが戦の行方を大きく左右する要因になっていますから。 それでも、 個人的には三匹のアクションを見たいですね。 なんとなく、そっちの方が落ち着きます。(^^ゞ 元気なおっさん達の活躍・・・・・・次も期待して、待ちましょう。(^.^) <追記> 若い祐希と早苗が事件の情報を掴んできて、その後三匹が動くような展開が多くなるのかな?←町内のトラブルや小さい事件の情報は、若者のネットワークかおばさんの井戸端経由が早いでしょうからね。 ただ(僕も含めて)、きっと多くの有川ファンの興味は、若者二人の今後に集約しているような気がするので、彼らの出番が増えるのはうれしいかな。←ただ、もっと三匹のおっさん達が町内を縦横無尽に活躍するシーンを見たかったりするのも確か・・・・・複雑な心境ですよ(-.-) ・・・・・ちなみに、ファッション用語は相変わらず判りませんw(^_^;) 個人的「有川浩作品」感想一覧 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/06/19 12:08:37 AM
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